Diary-Levi- | ナノ

初めてエレンが家に来た日(5/30)


怒濤の日記更新!次の休みは全然暇がねえから進撃するぞ!!




元々この日は、友人のエルヴィンと俺とエレン(3人同時で端末を使って話した事はあるが、エルヴィンとエレンが実際に会うのは初めて)で夕飯を食う約束をしていた。
翌日俺は任務があったし、エレンが泊まりに来る予定なんてのはこれっぽっちも無かったんだが…。


……と、まあまずは俺の任務が終わってから最寄り駅近くに集合、初めてエルヴィンとエレンが顔を合わせる。
しかし、そこに至るまでにエレンは笑える程に緊張MAX。そんなところも可愛いが、線で連絡を取り合っている時に緊張に痙攣したスタンプが連続。いっそ不安になる。
だが俺は鬼なので「エレン!エルヴィンが到着したみてえだ、こっちに来い!」と合図を送ると、エレンは顔を強張らせながら合流地点に登場した(笑)



何とか飯屋というか飲み屋で落ち着くと、飲み物を頼んで談笑。
エルヴィンには予め、「エレンは緊張しているから、優しくしてやってくれ」というような連絡をしておいたんだが、とっても優しくしてくれてたぞ。良かったな、エレンよ(笑)

そうそう、エルヴィンが俺とエレンに揃いのブレスレットを作って来てくれたんだ。器用でびっくりするじゃねえか…感謝する。エレンも喜んでたな…正に好みの色だったもんな、俺もエレンも(笑)
お礼に俺とエレンからは共同で大好きなアンリの菓子折り…。どこまでも食い物の俺達(笑)



飲み屋では、エルヴィンの恋人のリヴァイの話をしたり惚気られたり、とても楽しい時間を共有させて貰った。やっぱ、他の奴の話とかも聞くと楽しいからな。
俺は人前に出るとあまり惚気とか口に出来ねえタイプなんで…更にエレンがデレたり何か言おうもんならすぐに青筋浮かべて「黙れクソガキ…!!!!!」とか言っちまうようなタイプだ…(※羞恥心MAX)

隣の席に座ってぴったりくっついて来たエレンに最初は警戒していた俺だったが、ふと長く少し大きめな地震が俺達を襲った。


「…ッッ!!!!!……ッッッ!!!!!!!(それまで警戒していたのに突然隣のエレンの手を掴んで放さなくなる俺)」

「兵長、兵長大丈夫ですからね」


ギリギリと力を込めてエレンの手を握る俺は地震恐怖症と言える程地震が怖い。本気で怖い。揺れも結構長く続いたし……正直、隣にエレンがいて良かったと思った。




地震が収まってから落ち着きを取り戻すと、俺達はまた3人で談笑を始めた。―――が、帰る時間になってからエレン達が交通機関を調べたところ、ほとんどの交通網は麻痺している事がわかった。

エルヴィンはそこまで遠くないんで何とかなりそうだったが、エレンは無理だった。近くのホテルを探すも、何故か満室か、値段が高過ぎかだった。


「マン喫探すかなー…。それしかないか…でも良さそうな所無いなぁ…」


路頭に迷いそうなエレンの言葉に、俺の中で激しく葛藤が始まった。


(ホテルならまだしも他は許せん!)

(でも俺の部屋は今ちょっと荒れてるし、布団も明日ちょうど干そうと思ってたのに…!!あんなクソみてぇな部屋にエレンを呼ぶなんざ俺自身が許せねえ…!!)



とか、まあ、そんな下らねえ事で俺は大いに悩んだ。散々悩んだ。だがしかし…


「うちで良かったら泊まって行くと良いよ」


…………エルヴィンのこの一言で決心が着いた。
非常にクソみてえな話ではあるが…俺はエレンを他へやりたくない気持ちが1番強かったらしい。チッ…本当に…クソみてえだな俺は…。


それからエレンに家に来るよう言うと、エルヴィンを駅まで送って行った。わざわざ来てくれてありがとな、エルヴィン。また話してくれると嬉しい。お前の嫁の話とか、たくさん惚気聞きてえからな。



エルヴィンを送るともう時間も遅かった。俺は少しでも部屋を片付けたかったので、本当に悪いが、とエレンに少し時間を貰った。
まず家の場所を説明してから家の付近数カ所にあるコンビニを案内し、俺が部屋を片付けている間にコンビニで外泊時必要なものがあれば買い物していてくれと話した。
そこからは…伝説の顔よろしく部屋へ戻って簡単に荷物を排除した。

とりあえず適当にすると、買い物を終えたエレンに連絡をして迎えに行く。エレンは既に家の方まで向かって来ていた。
小せえ俺の部屋は歩く場所もあまりねえような感じなんだが…しかも布団も狭いんで、ぎゅうぎゅう抱き合いながらじゃねえと寝れねえような感じだ。……だがまあ、無料でシャワーと歯磨き、寝床が確保出来て、簡単な朝飯だけ用意出来る…って感じだから…許して貰おう。

―――この日の夜について、この後は割愛させて貰う(爆)




翌朝は、普段より気持ちよかった。俺より早く起きて椅子に腰掛けて何かしていたエレンを寝ぼけながら呼び寄せて、また抱き締めてまどろんだ。
エレンが抱き締め返してくれて、目の前で笑っているのが幸せで、起きたくなかった。

………当たり前だが、ホテルで目覚めるのとはまた違う感覚で、……一緒に住んだりしたら……こんな感じで朝を迎えるんだろうかと、そんな風に思いながらうとうとしていた。


その後俺は任務だったんで一緒に凄え簡単に飯食って、俺は任務へ、エレンは帰路へ着いた。
地震で起こった思わぬハプニングだったが、……ちょっと…まあ、良かったかもな。
心残りは行き届いていなかった部屋の掃除や布団干しだが…エレンには全てを忘れて貰おう…(頭部への強烈な蹴り用意)


いつかエレンと2人で暮らしたい。……毎日一緒に温もりを感じて眠れる日が…いつか、訪れるよう祈る。

2015/06/12 22:33
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