Diary-Levi- | ナノ

HAPPY BIRTH DAY!


今日は俺がエレンと出逢ってから2度目になる、エレンの誕生日だ。

そして俺にとっては1年で最も素晴らしい日だ。何せ俺の最愛の伴侶が、この世に生を受けた日なんだからな。




去年はまだ、顔を合わせてはいなかったな。当時は2人だけで誰にも見せずに付けていた日記でエレンを祝って…メールでも祝った。

エレンは泣いて喜んでくれて、相変わらず泣き虫だなって…それでも愛しく思った。

それから…おはようのキス、いってらっしゃいのキス、お帰りのキス、おやすみのキス…を、いつもはそれぞれ先に起きた方やら見送る方やらがするってなってたのを、全部俺がするって俺が言って…で、翌朝エレンからのキスで起きたんだよな、俺。(←人類最低過ぎる駄目兵長)

……いやいや、起きられねえのは薄々感じていたから、俺は貫徹してエレンの起床を待ってたんだ。眠気をモンハンで必死に駆逐しながら4時半過ぎまでは起きていた。……だが、そこで意識を失った俺は、普通に寝たよりタチの悪い超大型睡魔に襲われる事に…(※馬鹿)

いってらっしゃい、お帰り、おやすみのキスは無事完遂して…嬉しそうにするエレンが愛しかった。


夜には茶室に行ったっけな。この日は互いが互いのものになった事を改めて確かめ合った。



「やっとお前のものになれた」

「オレも嬉しいです、やっと貴方をオレのものに出来た」



そう言って涙するエレンと抱き合える事がこの上なく幸せだった。




あれからもう1年経ったんだな、エレン。……色々あったが、また誕生日をこうして…今年は顔を合わせて一緒に祝う約束をしている。

去年はエレンの好みなんざ微塵もわからなくて、プレゼントも上手く選べなくて結局初めて会った時に渡す事も出来ずに、クリスマスプレゼントと渡すタイミング一緒になっちまったが…。

今年は違う。エレンと一緒に積み上げた時間を元にしっかり用意する事が出来た。
バッチリ休暇申請して、レストランとケーキとホテル予約して、もちろんプレゼントも俺がしっかり選んだ。

だが、レストランのメニューについては、プリフィックススタイルのものにした。
食いてえ物を、エレンが自分で決める。プリフィックスとは言えそれなりに種類のある店だったんで、誕生日だからと銘打って俺の分と合わせて2人分……好きなもんをエレンが決めて、シェアしながら食う事にした。

自分で食いたいもん決めて、美味そうに飯食うアイツを想って、予約した時から楽しみで仕方がなかった。……まずいな、これじゃ俺がプレゼント貰ってる気分だ。




飯が終わったら、ホテルで抱き合って眠る。

日付が変わる瞬間まで、エレンを独り占めして一番近くにいるのはこの俺だ。エレンを抱き締めるのも、口付けるのも全て。……何つう贅沢だ。


ああ、エレン…ありがとうな。生まれて来てくれて、俺の傍にいてくれて、今日を一緒に過ごしてくれて。感謝してもしきれねえ。

これからもずっと、俺が生きている限り毎年こう思うんだろう。来年も再来年もその先もずっと、お前の生まれた日をこうして…祝わせてくれ。世界で一番愛しい、俺のエレン。


―――誕生日、おめでとう。生まれて来てくれて、ありがとう。お前がこれからも幸せな毎日を過ごせますように。

2014/10/31 00:00
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