Diary-Levi- | ナノ

3人デート(6/25〜6/26)


先日、エレンとその友人キルシュタインが某所にかき氷を食いに行くという約束があったようなんだが、キルシュタインが俺を誘ったらどうかと言ってくれたらしく、ご一緒させて貰う事になった。
そして体調が回復して来たらしいエレンと泊まりがけのデートに行こうと話していたところだったので、その日にそのままお泊まりデートしようという話になった。


数日前から例の如くエレンと会えるのを楽しみにしていた俺だったが、前日からびっくりの天気の悪さで不安を抱えたまま出発。だが待ち合わせ場所まで何とか辿り着く。

珍しくエレンより先について彼の地へ降り立つ。と…途端に漂う良い香り。この匂いはパンケーキとみた…!!!
朝飯を食ったにも関わらず既に空腹だった俺は、エレンを待っていなければならねえのにパンケーキにふらふら(食ってはいねえけど、店の前でぼんやり)
エレンにふらふらしてしまっている事を伝えると、エレンは笑って俺のところまで来ると言った。………相変わらずの天使。


エレンと合流してから、薄い本を漁りに行く。先日デカいイベントがあったからな…そこで出されたモンが出てねえかと調査しに行った。……結果、かなり買い込む事になった。
俺が色々漁ってる内にエレンが先に購入したんだが、戻って来てから買い忘れを見つけたようで…



「すみません兵長、これ一緒に買って頂いて良いですか?金はもちろん払うんで!」

「ああ、構わね……え、ぞ……」



………ああ、構わねえ。構わねえさ、テメェの買い忘れ買うのなんざ。……しかしそう言って俺が両手に持った本の一番上にエレンが積み上げた本は、ちょっとびっくりするじゃねえかってぐらい犯罪臭満点な表紙の痴漢本だった。
痴漢本は悪くねえと個人的には思う。だがしかしよくここまで犯罪臭出せたなと表紙見てむしろ作者に敬意を払いたくなった。しかし俺にこれを買って来いと少し照れた風味で言う新兵たるや…わざとか?わざとなのか?
まあ…買ったけどな…。今更こんなもんで怯む歳でもねえ…(疲れた表情)
だが混雑した電車に乗る時にエレンにケツは向けねえと密かに俺は誓った。

その後もう1件薄い本屋を回り、荷物をホテルに置いてからキルシュタインと合流…の予定だったんだが…。とんでもねえ大雨が俺達を襲った…。
ホテルに着いた頃、俺はもう上の服が完全にシースルー状態。びっしゃびっしゃで笑えた。
びっしゃびしゃに鞭打って、キルシュタインとの待ち合わせ場所へ急行する俺とエレンがホテルを出た時、もう既に雨は降っていなかった……。


キルシュタインに会うのはディズニー以来だ。しかし俺は感慨に耽る間もなく極限の空腹。すぐさま某レストランへ。
席に座りメインの注文をした後、パンが食い放題なので小食なエレンとキルシュタインは数もそこそこに、俺はとりあえず詰み切れねえギリの数までパンを皿に乗せて席に戻る。
……そして戻るとそこには、エレンの荷物やアイテムを綺麗に畳んで空いた席に置いている、超大和撫子なキルシュタインの姿……。
何と気の利く奴なんだオイ…とりあえず俺はそう思いながらパンを貪り食っていた訳なんだが……(←※駄目嫁兼旦那)

そして何か色々話しながら…エレンとキルシュタインのお花ちゃんSぶりにどうしたら良いのか混乱すらして来る三十路。こいつら2人共可愛過ぎだろう…。ここでエレンは左側っぽくない、可愛い、右側に見えるという話をしていてエレンが耳と尻尾を垂らす。後で聞いた話ちょっと気にしていたようだ(笑)
……が、俺のエレンはこれで良いんだ。別に抱かれてる時までそう思ってる訳じゃない(仕込んでる時はその限りではねえが)
俺のエレンは可愛くて、可愛くて、可愛くて……いや、本当にそんじょそこらに落ちてねえ可愛さだ。でも別に、だからどうって訳じゃねえよ。俺は今のエレンが可愛くて、大好きで、愛しくて、仕方ねえんだ。そこんとこ、勘違いすんなよ?俺は剥き出しに左側オーラの奴が好きって訳じゃねえんからな別に(笑)

随分ここで長い事話しちまったが…終わり頃、もう腹がいっぱいらしいエレンとキルシュタインは、何とパンを半分こして食ってた。
……何という女子力の高ぇ…つーかエレンの恋人って俺だったか?エレンとキルシュタインが恋人だったっけか?(混乱)ちなみにこのパンは、俺がお上品に食って2口。一人で食ってたら1口で行ける。そんな小さなパンを2人で分けるってか…腹いっぱいにしたってとんでもねぇなオイ…!!
……俺にはあれっぽっちのパンを半分こして食うような発想は無かった…。発想の勝利っつーか、何つーか…(ぼんやり)

それからメインのかき氷屋へ移動。デカくて高級そうなかき氷に俺の目も釘付け。
とりあえず練乳をかけた何かが食いてえ。練乳無料の看板を発見した俺は、練乳生苺。エレンも同じもので、キルシュタインはピーチを頼んでいた。
かき氷は、俺のが1番最初に来た、続いてエレンの。そしてキルシュタインのが。
ここのかき氷がまた美味い。安定の貪る俺。…………の横で、隣のお2人は『アーン』して食わせ合ってる様子。
…………いやいやいやいやいやいや、俺だって、エレンと同じやつ頼んでなかったらエレンにやってたハズだ!!!………た、たぶん…。……け、決してキルシュタインがいたから照れてアーンとかやれなかったとか、ましてや食欲が全てに勝ったなんて事はねえぞ!!!


そろそろこの辺で色々と不安になって来た方もいるかもしれねえ(俺の駄目ぶり含む)から補足しておくが…エレンとキルシュタインは、エレンが俺と知り合う以前からの付き合いで仲も良く、またエレンもキルシュタインも女子力が高いので『アーン』とか『分けっこ』とかそんなテクニックは恐らく結構日常茶飯事だ。
だから、これまでの俺の駄目ぶりとか、キルシュタインの出来た人間ぶりを聞いていて不安になる奴もいるだろうが……俺とエレンの夫婦関係は揺らがねえので安心してくれ…!!!(※血走った目の三十路)
だがしかし……俺にもちょっと『アーン』ぐらいは頑張れば良かったのではないかという…心の中の声はした…。ので、夕飯でリベンジする事にした!!!!


と、その前に。夕飯までの時間潰しとしてカラオケで3人でモン/ハンしていた。
太刀使いのキルシュタインというのも悪くない…。俺はGで良い武器があれば太刀と立体機動装置を使いてえが、多分また立体機動装置…使っちまうんだろうな…。
やっぱりモ/ンハンは人数が多い程面白い。また一緒に遊んでくれ、キルシュタイン。


さて。予約していたレストランへ移動。……が、困った事に俺は腹が空いていなかった…。
あんまり無理して食ったり、何かするとまた夜中にゲーゲー言ったりしそうだったんで控えめにソーセージ盛り合わせみてぇなのを頼んでみる。
―――さあ!!反撃開始だ!!!このソーセージをエレンにアーンさせるんだ!!!
という訳で、意気揚々とエレンの口の前にソーセージを突き出す俺。



「逆です!何か逆です兵長!(涙)」



…エレンは「ソーセージを食わせる立場が逆だ」と抵抗して来た。チッ…仕方のねぇガキだな…。
結局俺は、雰囲気も何も無く(『アーン』も言わず)エレンの口にソーセージを突っ込んだ。「何か違う…(涙)」と文句を言うエレンを横目に、俺はもうソーセージをもくもくと食い始めた。
しかし最後の一口…を、エレンにやろうと思い…またアイツの口の前にソーセージを持って行った。



「兵長、『アーン』は…!?」

「……………………(冷汗)」



「…………アーンwwww」



エレンに詰め寄られて一歩踏み出せなかった俺に、突然正面からキルシュタインがそう言って口を開けたので、俺は思わず逃げうってキルシュタインの口にソーセージを突っ込もうとした。その瞬間…!!!



「!!!!!!ダメですっ!!!!!」

「!!!!!!!!!」



それを阻止しようとしたエレンが俺の腕にしがみついて来た。俺はソーセージを取り落とした。
………一体何のコントやってんだここは……(ずーーーん)
ひとしきりギャンギャンそれで3人で騒いだ後、キルシュタインと別れてホテルへ。

………ここからはまた後で書こう。


翌日は昼頃ホテルを出てから、美味い昼飯を食って…カラオケ入ってずっとひっついてたな。
そろそろ俺が任務に復帰すんのもあって、エレンと会い辛くなるのが寂しかった。
ギリギリまでひっついてて…別れてもしょんぼりしちまってたっけな…(苦笑)


早くまた次の逢瀬を取り付けてぇ。希望がねえと、任務をやる気が失せるからな。


エレン、キルシュタイン、今回は呼んでくれてありがとう。

2014/06/29 19:46
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