人生イージーモード | ナノ



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リーダーとの買い出しが終わりました、イルーゾォです。作るのは無難にパスタです。実はペペロンチーノが一番好きだったりします。カルボナーラもうまい。

「まずは水だ。大きな鍋にたっぷりの水でゆがくのが好ましい」
「はい!」
「塩を少し入れるとベネ!」

リーダーの言うとおりに大きな鍋にたっぷりの水を注ぐ。横からメローネが塩を一振りして火にかける。ちなみに麺は買ってきました。時間がないんだって。

今ここにいるのは私とリーダーとメローネ。ギアッチョとホルマジオは追い出しました。だってキッチン狭い。私はまだしもメローネも結構でかいしリーダーに至ってはムキムキだから三人でもキツインダヨネ。

「沸騰したら麺を入れる」
「はい!」
「6、7分くらいがベネ!」

メローネがタイマーをセットする。よくあるキッチンタイマーというやつだ。前世のキッチンだとコンロにそのままタイマーがついていて、時間になると自動で火を消してくれる超優れものだったんだけど今の時代にはまだないのかい。
メローネがちょいちょい豆知識的なノリでいろいろしてくれるんだけどパスタの袋に書いてたようん。

「差し水はするなよ」
「はい!」
「火加減はパスタがお湯のなかでゆらゆらと揺れる程度がベネ!」

あ、これは書いてなかったかな。というか今まともに料理(茹でる)をしてるよ私!このまま失敗しなければ、うん。そういえば私ってどうやって失敗してるんだろう不通に作ってるのにわけがわからないよ。

「1本引き上げ、指先でちぎってゆで加減を確かめるんだ」
「はい!」
「中心に針先ほどの芯が残っているくらいがアル・デンテ!」

素早く湯を切って皿へGO!先にリーダーが作ってくれていたソースや具を入れて混ぜる。今回はせっかくだから生ハムを使ってみましたおいしそう。ちなみにペペロンチーノですおいしそう。

「ってあれ?おれ茹でただけじゃ……」
「簡単なことから始めればいいんだ、イルーゾォ」
「……はい!」
「プロシュートが死なないことを祈って」
「おのれメローネ」



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