人生イージーモード | ナノ







「ふうぅ……危なかった……」

咄嗟に鏡を取り出して中の世界に入り込んだ。間一髪ッ!完結しなくて良かったッ!
当然のようにリヴァイと馬さんもいるし、巨人さんは入ってこられないしで……。はじめからこうしていればよかったのでは?
気にしない、気にしない。私は何も知らない。

「……おい、これはどういうことだ」
「ご説明しますよー」

さすがに説明しないわけにはいかないよね。命の恩人だし、とりあえずはいいだろう。それより、彼はスタンド使いなのかってことが重要でして。まあいいや。説明が先だ。

「まずおれってたぶんこの世界の人間じゃないと思うんです敵と戦ってるときに攻撃されちゃって気づいたらあそこに立っていたっていうのが全て何ですけどそれだけじゃあ何が何だかわからないと思うのでもう少し補足します第一におれたちの世界には極一部の人間に不思議な能力が備わっているんです人それぞれ一人にひとつ能力があっておれの場合は鏡の中に反転世界を作ってそこに自由に出入りすることができるって能力です今ここがその反転世界ですちなみにおれがこの世界に来た原因はたぶん世界を移動させるとかその辺の能力だと思います」
「まちやがれ」
「ウィッス」

リヴァイの はたく こうげき!
イルーゾォは たおれた!▼

某国民的アイドルが登場するRPG風にお届けしました。

「ったく……要約するとてめーは違う世界の人間で、そっちの世界には何か能力を持った人間が存在するってことだろ」
「YES!YES!YES!」
「削ぐぞ」
「サーセン」

また怒られた……。リヴァイは恐い人なんだね。命の恩人だけど。
反転世界のことも理解してくれたみたいだ。リヴァイって頭いいというか柔軟というか、とにかくすごいのね?

「……ひとまずオレたちの拠点にいく。そこに仲間がいるから合流するぞ」
「はい」

おとなしく、そうおとなしく。だって削がれるのは嫌だもん!
私を削ぐのは許可しないぃいい!ってね!

あと巨人さんについても教えてもらった。生きるためには必要ないのに人間殺すために動いてるとかなんとか。この世界の常識的な話も少し聞いた。中々ヘヴィな世界だ。これならいくら死亡フラグビンビンな暗チでも向こうの世界の方が断然マシだと思える。
なんて今私が重くなっても現状は変わらない。

どうせ鏡の中だから巨人さんには襲われないし、警戒することなくスムーズにリヴァイたちの拠点に向かう。
巨人さんの弱点はどうやらうなじらしい。しかもそこを潰さない限り何度でも再生するとか。こわいなおい。そういうわけで顔面とか心臓部位とか背中とかばかり攻撃してたから死ななかったのだと思われ。

「ついたぞ」
「あ、はーい」

リヴァイの肩越しに前方を見る。古城があった。




*古城は長らく使われていなかったような描写がありましたが、夢なので許してね!


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