人生イージーモード | ナノ



23



「いまッオレに何をした!?」
「ファ……ファンタジーやメルヘンなこと……」
「…………」

じりじりとメローネが後ろに下がると同時にベイビィが私の様子を伺うように見つめてくる。いやん!そんなに見つめたらイルーゾォこまっちゃごめんなさい。
それにしても返答を間違えた。

「……もう一度いうよ、オレに何をした?」
「えっと……おれの話をきいてくれる?」

何したって言われても鏡の中に引きずり込んだだけですけど!?一瞬過ぎてわからなかったかな。
あとね、自分のスタンド能力をほいほい口にする人っていないと思うんだ。メローネが暗チに入るかどうかもわからない今ですし。
まあとりあえず説得かな。写真を見せよう。

「コイツを追ってたんでしょ?」
「!……どうしてわかったの?」
「さっきここでなんでいきなり消えたんだとか言ってたから……」
「それじゃ不十分だよ、どうしてオレが追ってるのがコイツだってわかったのかって聞いてるんだ」
「えーと、そいつ消した?のがおれだから」
「」

絶句。
説明不足でごめんなさい。そういえばマンミラさんの能力しらないんだよね。それならあの説明じゃわからないわ。誰か他の人が消えたのかもしれないだろってことだよね。
というかこのメローネなんだか想像と全然違うな?
……ん?

「何してんだよォ……ッ!敵か!」
「ってまてまてまてまて」

鏡から誰かが出てくるような感覚がして、落ちていた手鏡からギアッチョが出てくる。メローネを見て瞬時に臨戦態勢に入ったギアッチョを寸のところで引き止めた。ディ・モールトよくやった私!

「もう一度言うぞ、まてまてまてまて」
「わかったから何度も言うなっつーんだよーッ!!」
「いたッ!」

だがしかし殴られた。解せぬ。あとメローネぽかーんだよ、ギアッチョの登場でぽかーんだよ。そりゃあ鏡からいきなり人が現れればびっくりもするわ。花京院じゃないけど。

「で、何で止めた」
「この人おれ達とターゲットが一緒なんだって」
「ハァ?」

ギアッチョの眉間の皺がすごい。そうだねわけがわからないね私もわかんないよ。

「……ターゲットっていうことは、彼を殺しにきたんだよね?」
「うん、そうだよ」
「ふぅん。……彼はもう殺したの?」
「ギアッチョ」
「ああ、殺した」
「そう。彼の死体を確認させてもらえるかい?」
「かまわねェけどよォ……」

メローネの要求にギアッチョが再度鏡の中に入って死体を引きずり出してくる。
いった通りにターゲットの死体が出てきてメローネはさらに怪訝そうな顔をした。

「本当みたいだな」
「そりゃあおれたちのターゲットでもあるし」
「テメェは私怨か?」
「いや、依頼だよ。オレはフリーの殺し屋でね」

どちらも腹の内を探るように言葉を交わす。
なんだかこのメローネ切れ者だな?ただの変態じゃないな?ただのメロンだな?
いやいや、原作のメローネも切れ者ですよ。暗チみんな切れ者ですよ。…………イルーゾォ以がゲフンゲフン。
私何も言ってないよ。
それはそうと、

「ここじゃ人が来るかもしれないから場所を移そうか」




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