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マジオの車なう!
ずんずん進んでもうすぐターミナルですよ!
「もうずいぶん馴染んだな、イルーゾォ」
「そうだねー」
「ギアッチョは慣れるのに三ヶ月かかったのによぉ」
「てめえホルマジオ!」
「どーどー、おちゅちゅけギアッチョ」
「別に可愛くねーから」
運転席にホルマジオ、後部座席に私とギアッチョっていうのがこの三人での定位置になりつつあります。マジオ寂しくない?大丈夫?
とか言ってる間につきましたよ!
「じゃあ行ってきます!」
「おう、気をつけてな。一時間後にまた来る」
「ありがとう!」
ギアッチョに手を引かれながら人の合間を縫ってターミナルに入り物陰から様子を伺う。
えーと、ターゲットは……。
「……あれだよな」
「あれだな」
なんかすげー煌びやかな服着てるセンスを疑う人がいました。あれだ。
うん、ノーコメント。とりあえずどうにかして鏡の中に引きずりこまなきゃな。
「どうしよっか」
「あ、トイレ行った」
「……ヴァカメッ!マンミラッ!!」
即座に鏡の中に入って高速でターゲットの後を追いトイレへ。そしてマンミラで中に引きずり込む。ちなみに今回はギアッチョに中でホワイト・アルバムさんしてもらう予定です。さすがに外で跡部キングダムは無理なんでね!
ちなみに私は中にいるとそれこそ巻き添えを食らうので外で待機。見張りにすらならないよ!一応少し離れたところに鏡を置いて出る。
それからもう一度、今度は外からトイレ付近までレッツゴー。
……ん?あの後姿は……?
「クソッどうしてこんなことになったんだッ?」
「ターゲットがいきなり消えました」
「だから、どうしていきなり消えたんだ!って……スタンド、かな」
「どうしますか、メローネ」
「……一先ず、少し離れて様子を見ようか」
メ……メロォォオオネェェエエエ!!!
あ、ありのまま!今の状況を話すぜ!
目の前にメローネがいたッ!!
しかも話を聞いている限り何者かを追っていて、しかもそれがさっきのトイレでいきなり消えて、ベイビィでも追えないところにいると。つまり?私たちとターゲットが同じで?私がそのターゲットを消してしまったと?いうことだ?
わけがわからないよ!こんなの絶対おかしいよ!
つーかメローネさん何の仕事してるの!あとはたから見るとひとりごと激しい変な人だよ!!それがなくても変態だけど!
そしてこの絶好の機会を逃すなんてこと、このイルーゾォ決してしないッ!
引きずり込んでやる!
「マン・イン・ザ・ミラーッ!!」
「へ、うわっ!?」
メローネの足元に鏡を投げつけてメローネを引きずり込む。ベイビィちゃんはそこで待ってな!
「って寒ッ!!!出よ出よ!」
「は、ちょ、ぇえ!?」
辺りが凍っていた。外に出た。
そうだった、中ではギアッチョが氷の世界をやってるんだった……不覚ッ!
……って、
「君は何者なんだ……?」
ドジこいたーッ
メローネを引きずり込んでいろいろと話し込むつもりがこいつはいかーん!
メローネは警戒する!ベイビィ・フェイスを抹殺するしかない!ってメローネ死んじまうッチクショー!!
次回!魔法少年イルーゾォ!ピンクのメロンにメロンメロン!お楽しみに!しないッ!
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