人生イージーモード | ナノ







リゾットと初の共同戦線。幸いにも敵アジトの中には鏡がありました。
よかった、これで窓つき破って鏡放りこまなくても大丈夫だ。不意打ちなら鏡覗き込んだところを引きずり込んでやるだけで十分ですよね。
ちなみにリゾットに任務の詳細は聞いていない。さすがに聞けない。
でもまあ当たり障りのないところは説明してもらってるので問題はない。
とりあえずアジトにいる奴全員始末すればいいそうです。軽く言ってるけど全然軽くないぞこれ。

なんて考えながら敵アジトの中の鏡の傍までくる。ちなみに道中リゾットとの会話は皆無でした。気まずいとかはあんまりなかったけど、なんというか……もうちょっとしゃべれよと思いました。
いくよ、とリゾットに声を掛けて全員を引きずり込む。一度に全員はまずいんじゃないかって?いやいや、メタリカちゃんなら一瞬だしスタンドは許可していないから問題ない。
むしろそれで逃げられる方が問題だ。
というわけでサクッと終了。はやい。

「ここだけみたいだけど……一応外も見ておく?」
「……ああ、そうだな」
「じゃあ一度外に出ようか」

さすがに外に鏡はないぜとっつぁん。まあ危なくなっても私が手鏡を持っているからそれで逃げてくればいい。
ん?じゃあその手鏡から覗けば良いって?残念ながらこの手鏡は私と一緒に動くから外の世界には反映されないのだ。
されたらされたで鏡がふよふよ動いていることになるからガチで困る。みんなーおれはここにいるよー!みたいな。

「……他にはいないみたいだな。人数も調べどおりだ」
「任務完了?」
「そうなるな」

あっけなかった。

「イルーゾォ、おまえのことを組織の幹部に進言しておこう」
「ほんと!?」
「ああ。おまえならきっと合格だろう。何かチームの希望はあるか?」
「暗殺チームがいい」
「そうか……」

話がとんとん拍子で進む。なかなかいい出だしだ。
ただリゾットの気遣いを汲めないのが申し訳ないけど。リゾットとしては私みたいな子供に暗殺とかしてほしくないんだろうなぁ。優しだろうから。
原作でもボス倒す理由が給料上げてくれないからじゃなくて仲間の仇討ちになってるし。
まあ、これも運命ですよ。

「改めてよろしく」
「こちらこそ、よろしく頼む」

リゾット、ゲットだぜ!





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