小ネタ | ナノ


0610 00:34









正直者が馬鹿を見る。
嘘つきも馬鹿を見る。








目に焼きついた橙色がこびりついてはがれない。
すでに十数年が過ぎたというのに、未だその記憶だけは薄れる気配を見せず、むしろ橙色を見つけてはそのときの光景がフラッシュバックする。
橙色に恐怖を感じる。感じるにも関わらず、証の身の回りは全て橙色で埋まっていく。忘れたいくせに忘れないようにしている。
軽い矛盾を覚えて乾いた笑みを零した。


服を脱ぎ捨てて真新しい制服に身を包む。
白いブラウスの上にクリーム色のブレザーを羽織る。胸元には青いネクタイを締めていざ出陣。
こちらの母に挨拶してから玄関を出て通学路を歩く。ちなみに朝ご飯は目玉焼きにカリカリに焼けたベーコン、レタスを塩コショウでさっと炒めたものだ。普通に美味しかった。


薄野証の人生は見事なほどの橙によって幕を閉じた。しかし、証はこうして新たな人生を送っている。どうしてそうなったのかを証は理解していないが、呪い名やらのほうが理解できない気もするため、そういうことなのだと勝手に結論付けている。
ちなみに前世《殺し名》に対し、現世《一般人》。名前こそ薄野証だったが両親は至って普通の夫婦だった。にも関わらず証が今も薄野をしているのは前世が深く根付いているからなのだろうかと独りごちてみる。
どうしたものか、今でも証は《始末番》の成りそこないなのである。
橙色の太陽のマスコットのついたスクールバッグを肩にかけ通学路を進んで校庭へと足を踏み入れる。
一般中学生な証が通う、並盛中学校だ。

前世は十九歳で今より五歳ほど年上なのだがなんというか、普通の中学校に通った記憶がなかった。
義務教育であるはずの小学校と中学校には通っていなかった。そのため証には新鮮な出来事だったのだが、何より回りが子供ばかりでおもしろくない。
これが一週目のできごとなら楽しめていたのだろうか。

といっても中学生にもなればそれなりに精神年齢は上がってくる。
やっとこさまともな話ができる相手を見つけたところだ。あとは中学生なら多少達観していても先生に深く突っ込まれない。
突っ込まれるほどまで証が達観しているかと聞かれれば否なのだろうが。


「おはよー」
「はよ、証!」
「いっつもギリギリじゃんか」
「たまには早く来いよな」


クラスの男友達と挨拶、会話。
今日も平和である。




戯言シリーズとリボーンの混合小説とか書きたい。
戯言シリーズのキャラが転生して復活の世界に生まれ変わる話で主人公も例外なく。

主人公設定とか

薄野証(すすきのあかし)
殺し名序列四位《薄野部隊》に所属。
正義を何より重んじる。
重んじる故に自分が不利になるとしても正義を選ぶ。
悪に容赦はない。
けれど最大限、殺しは行わない。
正義のために殺さない。
正義のために殺す薄野の異端者。
出夢君死亡時に同じく真心に殺される。
元十三階段。

前世19歳、現世14歳。

《異端者/ヒーロー》
《抜刀暴動/ティーンエイジサプライズ》
《電波忌避/パラノイドワルツ》の名で通っている。

武器は証の身長ほどある長刀。(170cm強)
曲絃糸も使える。
基本殺しはしないので、普段は護身用に曲絃糸を携帯。
長刀は滅多なことがない限り持ち出してこない。





リング戦に巻き込まれてボンゴレと関わっていくとか。
たぶん潤さんあたりに「甘い裏社会にはおまえみてぇな甘い野郎がお似合いだろ」とか言われて守護者にされてると思う。
他にオリキャラで零崎愛識とか書きたい。
こう、人間シリーズみたいな感じで…


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