小ネタ | ナノ


0726 19:28

100年の平和の代償は惨劇によって支払われた。当時の危機意識では突然の「超大型巨人」の出現に対応できるはずもなかった。
その結果、先端の壁「ウォール・マリア」を放棄。人類の活動領域は現在我々にいる「ウォール・ローゼ」まで後退した。
今この瞬間にもあの「超大型巨人」が壁を破壊しに来たとしても不思議ではない。

「その時こそ諸君らはその職務として"生産者"に代わり、自らの命を捧げて巨人という脅威に立ち向かってゆくのだ!心臓を捧げよ!!」
「ハッ!!!」

ジャン・キルシュタインに成り代わったと気づいて早十年。とうとう俺は訓練兵を卒業します。長かった……そして来てしまった……。
進撃の巨人という漫画を知っているだろうか。俺は死んだ後、なぜかその世界の人間に生まれ変わってしまったのだ。いわゆる転生という。
そして漫画の登場人物であるジャンの立場に生まれたというわけだ。わけがわからないよ。名前がそのままで巨人がどうとか言ってたから気づいたんだけど……。
嬉しくはなかった。いや、進撃の巨人の世界でなければ、また生きられるというのはとても嬉しいことだ。なんたって輝かしい青春真っ只中で死んでしまったのだから。
でも、だからといって進撃の巨人はないだろう……!?こんな死亡フラグ乱立してる漫画の世界には生まれたくなかった……!
こう言ってしまえばこの世界の人たちには申し訳ないけれど、平成の世を生きた平和ボケした俺には、巨人と戦うなんて到底無理な話なんだ。

親が言うから兵士になったけど……できれば憲兵団に入って安全な内地で暮らしたいよね。
ただ問題なのが……ジャンの存在が進撃の巨人でも重要な役割を持つ場面があるからだ。というかジャン影の功労者だよ。ジャン好きだよ。
だからまあできるところまで頑張ろうと思って今までやってきた。あ、もちろんエレンとは喧嘩してないよ!なぜか通過儀礼の時も名前きかれなかったし……。

「本日諸君らは"訓練兵"を卒業する……その中で最も訓練成績が良かった上位10名を発表する。呼ばれた者は前へ」

で、まあ、なんとか、やってきた、ジャン?



「首席、ジャン・キルシュタイン」



これは どう いう ことだ




進撃の巨人、ジャン成り代わり勘違い男主。
ビビリが行き過ぎて慎重になりすぎたらなぜか勘違いされてる系勘違い主。
この後「憲兵団入るんだろ?」って聞かれて(憲兵団が一番安全だよなー……でもあそこじゃいざって時に立体機動の腕が落ちててうっかり死にかねないし……かといって調査兵団に入ったら腕は磨かれるだろうだけど常時死亡フラグ乱立だし……駐屯兵団も……立体機動使うことあんまりないだろうし、その上壁が壊されたら真っ先に胃の中の可能性もあるしなあ……何これどれも安全じゃないよ。分かりきってたけどどれもこれもリスクはあるからな……。でも、ジャンは最終的に調査兵団を選んだんだよな……。いつかは絶対、決めなきゃなんねーし……)なんて長考の末、「いや、まだ決めかねてるな……」って言うだろう。
そして突然の口論。
「内地に行っても、必ず"いざ"って時がくるんだよ。やっぱり巨人は怖ぇし死にたくもない……でも、その"いざ"って時に、戦えるのか、って思うと……な」
「……確かに、内地に居たんじゃ、巨人を目の前にして本当に戦えるのかが怪しいな」
「で、でも4年前の惨劇を憶えてるだろ!?もう十分わかったろ!巨人には勝てない!!」
「勝てないからなんだよ!!(エレンのスーパー演説タイム)」
エレンと争わずに演説聴けたねやった!みたいな。

それにしてもおかしいジャン↑?首席はミカサジャン↑?
Q、なぜですか。
A、最強設定だからです。


何これこんなのおかしいジャン↑


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