小ネタ | ナノ


0610 00:40



深く、深く、響く。
耳を突き抜ける雑音は不協和音を奏で、反発しては溶け合っていく。真っ暗な闇の中で聞きたくないと耳を塞ぎ、名前はゆるく頭を振った。


目覚めれば、隣で自分と同じように眠る子供がいた。気持ちよさそうにすやすやと寝息を立てる彼は、記憶の中に存在する姿よりはずっと幼かったが、良く見知った顔をしている。蜂蜜色のふわりとしたくせ毛の少年をじっと見つめて、はっとして辺りを見回す。たしか自分はさっきまで大学からの帰り道を歩いていたはずだ。その日の講義を全て受け、終わると友人たちと少しだけ話をして岐路についた。いつもどおりの変わり映えのない道を歩いて、それから。それから、急ブレーキをかけたときのような音を聞いて、耳障りだと感じたのを最後に視界が閉ざされ、意識が途絶えたのを覚えている。

けれどここは屋内で、全く知らない場所だ。あの後、自分は助かり、誰かがここへ運んでくれたのだろうか。存外混乱している頭ではまともな思考ができなかった。
部屋は洋風で、どこかのホテルの一室のような落ち着いた装いだ。目の前の子供の部屋にしては随分大人っぽい気がしてならないと感じた。しかし自分と子供が寝ているベッドはキングサイズよりまだ少し大きめだったので、恐らくいつも両親と共に寝ているのだろう。この家は案外お金持ちなのかもしれない。

「……ん」


諦めた☆
そのかわり細かい(?)設定を

主は元女で砂月に成り代わる
那月と主は双子

【欠落したabmarsch】序章

1.a nienteな叫びを
那月と話す「さっちゃんは僕の双子の弟ですよ」→砂月になったと気付く

2.出会いへのfioritura
ヴァイオリンを勧められる(両親は那月にヴィオラを勧める)→翔と出会う→コンクールで翔に無視を決め込む
番外で翔視点を用意してもいいかも

3.砂と月のconcerto
那月が奏でる音を砂月が五線譜に書き起こしていく→「タイトルは砂月にしましょう!」「なんで」「だってさっちゃんみたいなんです」
まあいいか、って感じでほだされてる

4.con dorole espirando
二人で作り上げた曲を那月の友達に奪われる→那月が心に傷を負って、一時期精神不安定になる
一瞬戸惑ったけど、でも砂月がいるから大丈夫だろって考える。あれ、砂月って私だ。
ここで本当の意味で砂月に成り代わったと自覚する。
那月は自分が守らなければ、砂月の代わりに、
ただ盲目的に砂月の代わりに那月を守らなければと自分に言い聞かせる

5.giubiloを歌に
那月がアイドルになりたいと言い出して、やっぱりって言って一緒に早乙女学園を受験する
砂月はSクラス作曲家コース。部屋は一人。

6.思いがけないklang
翔視点
自己紹介は「四ノ宮砂月。作曲家志望」ってだけでしめる。龍也さんが「おまえなあ…」って言ってヴァイオリン弾かせる
演奏を聴いて、「やっぱり俺には勝てない」って思う。でも不思議と悔しくはない。それはきっと、こいつがこんなにも優しい音を奏でるから


音也編

7.malinconicoな祈り
パートナーを決めることになって、学園長が勝手に全校生徒のパートナーを指名していく。
砂月は音也とで、学園長は音也ならもしかしたら砂月を変えられるかも、と考えて組ませる

8.笑顔はpacato
那月以外の曲は作らないと言って初パートナーである音也の作曲をボイコット
けれど音也は「砂月が作りたいって思ってくれるまで待つよ」といって待つ姿勢
(なんでんなへらへらしてられんだよ…俺が曲作らなくて困るのは自分なのに…)

9.待ちわびたeveille
イライラし始めたところに那月と話し合い
「さっちゃんはずっと僕を守ってくれてる。それはありがたいし、とっても嬉しい。でも、さっちゃんは変わってしまった」
那月編4のこと。那月自身を見るのではなく、ゲームの砂月が守ろうとした那月を見るようになったから
「ねえ、さっちゃんが探してるのは誰なの?」
初めてちゃんと那月という存在に向き合う
その上で守っていこうって思う

10.君だけのbrightly
音也に散々迷惑かけたなって反省して、しばらくしてから曲を渡しにいく
曲作りのときは「ゲームをしてたときのあいつはいらない。俺の知ってる音也は底抜けに明るくてどうしようもないバカだ」って
太陽みたいに暖かい音也に向けた、快活且つ穏やかで明るい曲を作る
で、音也は太陽みたいな暖かい笑顔をくれるんだよ

11.pultにのせて
音也と一緒に曲を完成させていく
技術はまだまだだが、おまえには他にない感性がある。歌の指導はもちろんするが、おまえはありのままを歌えばいい。
それがそのまま、心となって羽ばたくから

12.jubelnd maech
それを聞いてみんな結構唖然とする
こんな曲作るんだ…って
で、まあ音也とも仲良くなって了


その後ダム、翔、トキヤ、レン、那月と続いてFin

那月の友情落ちだね。
感覚で書いたけどとりあえずこんな感じの連載が頭の中にあった。
少し温まっただけでどうにもならなかった。
よければ誰か書いてください。


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