襲う衝動 6
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そして、
「っんっくぁ…っ!や、やあぁ…っ」
ぢゅるる、と勢い良く吸い付いた。
次いで熟れた軸へねっとりと舌を絡める。
ムツが好きな裏側に丹念に唾液を擦り付け、食み、指で揉みこんでいけば、哀れなムツは簡単にリードの手の内へ落ちてくれるのだ。
汗だくの喉をぴんと晒して、腕で目を覆いながらムツは擦れた喘ぎ声を響かせた。
爪先が快楽で天を向いてしまっている。
リードは最後の一押しとばかりに、ムツの根元を掴むと力強く揺さ振った。
「はあっ…はあ、っあぅ、んあっ、んやあぁあっ、あああっ…!!」
がくがく、と。
ムツの全身が仰け反り、その瞬間熱いほとばしりがリードの口内で弾けていた。
青臭い粘液をゆっくり飲み込んで、リードは恍惚としたムツの顔を覗き込む。
「…良かったですか?」
訊ねれば、力の抜けたムツはこくこくと数回頷いた。
そんな彼に満足そうに笑い、リードは頬をくすぐるように愛撫した。
「イけないって、泣いてたましたものね。ムツ君、可愛かったですよ」
「っ…いつから、いたんだよ…。酷いじゃないか、黙って見ていたなんて」
触れられたくない話題から逃げるように、ムツが怒り顔でリードをにらむ。
が、リードは悪怯れずに肩を竦めてムツを見下ろした。
「だってムツ君が自慰をしているところなんて、滅多に見られるものじゃないですからね」
「なっ…」
「ねえ、それよりムツ君」
急に妖艶な色を瞳に灯し、リードは見せ付けるように舌なめずりをした。
そして左手を翻すと、辺りに飛び散って冷えてしまったムツの白濁を、優雅に掬い取る。
「…ムツ君があれくらいで満足するなんて無いですよねえ」
「え、…っあ、うあっ」
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