18禁(表) | ナノ




白くて甘い 1


抑えきれぬ衝動
青い感情



「ムツ君、ケーキ買っておきましたよ」


と、にこりと笑いながらリードは言った。

リードの家にて、二人きりで過ごす休日。
甘党なムツのためにわざわざ遠くから取り寄せたらしい。


「わぁ!!すごっ!!ケーキが、みーんな真っ白……」


ムツがケーキの箱を開けて、感嘆の声を上げた。


「面白かったので、買ってみました」


「へぇ、本当面白いね」


でもこういうの俺好きだよ、と言いムツはクスと笑った。


「では切ってから持っていくので、ムツ君は先に部屋に行ってて下さい」


分かった、と言って部屋に行こうとするムツに、


「あ、ムツ君」


「ん?なに?」


「あー」


「あー…?」


口を開けたところにコロリ、と小粒のものを入れる。


「…飴?」


「甘いもの、好きでしょう?」


そう言ってにこりと笑うリードに、ムツは頬を染めありがとう、と小さな声で言って部屋を出て行った。

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