青い感情 1
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続抑えきれぬ衝動
「あのね、リードくん。今度の連休ずっと一緒に過ごそうって言ってたけど…、家族と温泉に行くことになって…」
そういって、ムツはごめんね…ととても申し訳なさそうに謝った。
「いいえ、ご家族水入らずで行ってらしてください。」
「ありがとう、リードくん。それで…代わりといっちゃ、何なんだけど…」
これ、とムツから差し出されたもの、それは…。
「『リードくんの言うことを今日、1日何でも聞く券』?」
……何だかすばらしい券をリードはムツから頂いてしまったのであった。
「…で、なんでこんな格好させるのかな…」
「よく似合ってますよ、ムツくん」
メイド服を着たムツは、あきれたようにリードをみた。
「リードくん、」
「ご主人様ですよ、ムツくん」
「なっ!!」
あと基本敬語でお願いします、と付け加えられ、変態!とムツは言い掛けて止めた。
なんせ、自分から言うことを聞くと言ってしまったのだから、しょうがない。
「では…ご主人様にご奉仕してください、メイドさん?」
「は、はい…ご、ご主人様…」← | →
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