18禁(表) | ナノ




抑えきれぬ衝動 1


しん、と静かな教室内。
しゃべる者は誰一人も無く、聞こえるのはカツカツと妙に大きく聞こえる、チョークで黒板に書く文字の音だけ…。

そんな中、必死に声を出さないように堪えている少年が一人。
一番窓際の後ろから二番目の席、ブースターのムツだ。




抑えきれぬ衝動




「……っ……はぅ」



ムツは足をかたく閉じ、椅子に浅く腰掛けている。
今、ムツの後ろにはバイブが埋め込まれている。

犯人はムツの後ろに座っている、ウィンディのリード。


リードは声を堪えるムツを見ながら、妖笑を浮かべている。


「はぅ……んんっ…」


プルプルと小刻みに震える体。そんなムツにリードは話掛けた。


「どうしましたムツ君…。体が震えていますよ」


ビクン!!
と大きくムツは反応した。


「ムツ君、どうかしたんですか?」


「……っ、ひぁ」


堪えてて何も言わなきゃ分からないですよ?と、まるで何があるのか知らないかのように悪戯っぽく耳元で囁く。


「リ…リードく……ん…」


「何です?ムツ君?」


「だっ……出したい…」


ムツは苦しそうにそう答えた。
イきたくても、イけ無いと言うのはとても辛かった。

ここで出してしまうわけにもいかないし、今教室内から歩いて出るなんてことは状態的に無理で。
結局、耐えるしか無いのだ。

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