欲望ロマンス 11
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・溢れる愛液を飛び散らせ、2本の指が一気に膣内に沈み込む。
爆発的に襲いかかってきた衝撃に理性を呑まれ、グレイシアは一段と高く甘い声を吹き上げた。
「…一応言っとくけど、窓全開になってるからな」
「んぁっ、あ…ッ!!ぅぐっ、うううぅっ!」
肉欲に支配され、荒々しい悦楽に溺れたさなか、上から降ってきたブースターの冷静な言葉によって湯だった脳を瞬時に冷ましたグレイシアは慌てて両手で口を塞いだ。
「ふ…っぁ!んっ、ぅ、くぅぅっ!」
しかしどんなに手で唇を押さえつけても、ブースターとアイスの責め立てが容赦なく呼吸を乱し、喉を引きつらせる。
「んっ、く…っ、まっ ま、ど…っ閉めてよぉっ…!」
「やだ」
「な、んで…っぁ!あっ、う、く…ッ、んんぅっ!!」
膣の深くまで埋まった指がグレイシアの訴えを無視して内壁を摩擦し始める。
絶対的な快感が体の芯で弾け、グレイシアの思考が瞬く間に溶かされていく。
肉粒から放たれる激しい痺れにリズミカルにうごめく指が生み出す熱い喜悦が混じり合い、グレイシアは理性が吹き飛ばされるような快楽を受け手の甲を噛み締めた。
「ぁ、うぅっ!ふ…ッ、うっ、ぅぅうぁッ!」
口を押さえているせいで満足に呼吸ができず、瞳に悩ましげな涙が浮かぶ。
酸素が不足して白くかすむ脳内は淫欲の一色に染められていく。
冷やされた快楽神経に津波のように襲う快美な熱情。
冷却感と恍惚感。
初めて体感するこの凄まじい悦波に、ビリビリと絶え間なく震える身体は限界へと急速に上り詰めていく。
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