欲望ロマンス 7
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「まだまだ物足りないんだろ?」
挑発的な笑みに射抜かれ、先ほどまでの感覚が蘇る。
再び下半身の中心が心臓のように熱く鼓動し始め、グレイシアは視線から逃げるように顔をうつむかせた。
体を下ろしたブースターは早速ずり落ちたキャミを掴む。
「…や…っ」
羞恥心が弱々しい声になって漏れ出す。
いつもとは違う乱れた行為とそれに溺れて期待してしまう自身を恥じらうも、一度火のついた興奮を抑えることはできない。
グレイシアはブースターにされるがまま畳に寝かされ、上気した顔を見られまいと腕で隠し、これから来る冷たくも甘い感覚を待ちわびた。
「……っ」
ジワジワと胸に近づいてくる冷気を感じ、息を呑む。
いつ訪れるのかわからない衝撃に神経は限界まで張り詰めていた。
そして、
「っあ!あああっ!!」
凍てつく電流が右胸に走った。
アイスはグレイシアの反応を楽しみながらゆるりと一周して、てっぺんの敏感な突起をつつく。
「や…っ!まっ、待って、冷たすぎ…っ、んあ!ああぁっ!!」
冷凍庫から取り出されたばかりのアイスは皮膚が凍るほどの冷気を放っていた。
鋭い刺激が雨のように性感を刺し、暴れまわる。
頭から足の爪先まで痺れが行き渡り、グレイシアはアイスが移動するたびビクビクと全身を痙攣させた。
「ひあっ…!あッ、あぅ…っ!」
右胸に同調して固く立った左の突起を、ブースターの唇が緩やかに包み込む。
その中で熱い舌がうごめき、快楽の実を執拗にくすぐる。
時折軽く歯を立てられ吸い上げられ、一度おあずけにされた快感を惜しみなく与えられたグレイシアはたまらず歓喜の声を上げた。
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