欲望ロマンス 5
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「っは…ぁッ!んっ…うぅぅっ!」
白濁した乳輪を舌先がなぞっていく。
甘い極寒に責められ極限まで収縮した実に絡みつき、細かく上下に撫でて弄ぶと、舌は乳房にまで垂れた雫を追い、頂点から逸れて行った。
「あっ、ん…、んッ…ふ…ぅっ!」
焦らされているような愛撫にグレイシアは切なげな声を漏らし、無意識に腰元を身じろがせる。
何十回、何百回と受けてきたブースターの愛撫。
とうに慣れ親しんだ感覚のはずなのに、冷気が神経を鋭敏にさせたのかグレイシアは今までに感じたことのない、恥部が異様なほど疼く、狂おしい衝動に侵されていた。
普段は恥ずかしがってなかなか出さない甘ったるい声や物欲しげな腰つきでそのことを十分に察しているブースターは、口元に意地悪な笑みを作ると震えるグレイシアの胸から離れた。
「え…っ」
「もー終わり。アイスなくなった」
「……っ!」
上半身を軽く起こし、掲げられたアイスの棒を見つめるグレイシアの顔色がみるみるうちに困惑に染まっていく。
グレイシアの胸の内は抑えようのない淫らな期待でいっぱいになっていた。
ジワジワと欲望をくすぶらせて悶える下腹部。
泣きたくなるような重く激しい心音が脳内を揺さぶる。
濡れた睫毛を伏せ、何か言いたげに唇を結ぶグレイシアを置いて、ブースターは棒を捨てに行こうと身を起こした。
「まっ、待って!」
自分の上にいたブースアーの拘束感から解かれ、物悲しさを感じたグレイシアはとっさに声を上げてブースターの服を掴んだ。
「何?」
「…こんな…っ、中途半端なのヤダッ…!」
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