18
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・秘部からの絡みついてくるような快感のせいで、だんだんと考えていることがぐちゃぐちゃになってきた。
きもちいい…
あったかい…
ずっとこのままでいたら、いつまでもロコンちゃんと繋がっていられるのにな。
「はぁんっ…むっ…ちゅ…」
熱いロコンちゃんの口の中であたしのあえぎ声は呑み込まれていってしまう。
それこそ、唇同士が離れなくなってしまったのかと思うくらい、あたしたちはキスを続けていた。
それは下の唇にも言えることで…
ぬちゃ…ぬちゃ…ぴちゃ…
そんな音がずっと続く。
身体中の感覚が全部そこに集まってしまったように感じて、身体がぬるぬるに溶かされていくような、ぞくぞくするような感覚があたしを呑み込んでいった。
いつまでもその中にいたいんだけど、あたしが快感に耐えるのにも限界があるから…。
そうして限界は来てしまった。
ぞくり…と気付いたときにはもう、遅かった。
擦れ合う身体の中心から溢れて全体を痺れさせていく快感。
「ああっ!あああぁっ!!」
既にぐしょ濡れになっている下半身に、さらにぬとりとした粘液を吹いてしまった。
イっちゃったんだ。
あたしだけじゃなくて、あまりの快感に気がつかなかっただけで、ロコンちゃんもイってしまったようで、余韻にひたっていた。
「イブちゃん…よだれ。」
すっと前足を伸ばしてあたしが垂らしていたらしい唾液を拭き取ると、それをまた甘美な上目遣いをして舐めとった。
男の子でも女の子でも、その淫猥な雰囲気からは逃れることはできないだろうな。
そんな雰囲気のまま、あたしはある決意を打ち明ける。
「ロコンちゃん…あのね…」
「ん、なに?」
丁寧に前足を舐め整えながら首だけをこっちに向ける。
「あたしね、女の子だけど…ロコンちゃんが好きなんだ。」
顔が赤くなるのが自分でも分かる。
けれど、ロコンちゃんはさらり言った。
「うん、知ってたよ。」
「それで…」
「それで?」
「ロコンちゃんは…、どう…思うかな…。って…。」
「分かんない?」
諭すようにロコンちゃんは言う。
「わたしもイブちゃんが好きだよ。そうじゃなきゃここまでしないって。」
「じゃあ、これからも…」
「うん♪あんあん言わせてあげるね!!」
「っ!!////」
ロコンちゃんにはかないっこないなぁ…
「ねぇ、イブちゃん?」
「ん、なに?」
「よかったよ。」
「へ?」
「イブちゃんがいて、こうしてすぐ近くで触れれて。よかったよ。」
「あっ…あたしも!ロコンちゃんが…いてよかった。」
ぎゅっ…
あたしより少しあったかいロコンちゃんの身体。
こんなに幸せなことってあるのかな。
あたしがロコンちゃんを、女の子を好きな気持ちをみんなに認められなくったっていい。
あたしのこの『好き』って気持ちは他の誰かのせいで生まれたもんじゃないから。
あたし自身から生まれたものだから。
「イブちゃん、イブちゃんのお母さんまだ帰って来ないよね?」
「えっ、あっうん。まだだと思うよ。」
「じゃ……二回目…ヤる?」
「ええー!!」
「もう…、飽きちゃった?」
上目遣いにうるうる目でロコンちゃんは言う。
それはわざとだって分かっているけど…分かってるけど…
「そっ…そんなこと…」
断れないよ…
「今日は寝かせないよ〜♪」
「ふぇぇ〜……」
あたしの、幸せで大変な恋はまだ始まったばかり…。
終わり。
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