18禁(表) | ナノ




9


それにまたこの毛並みが…さわさわ〜



「ちょっと〜くすぐったいよ〜。」



「ごめんごめん…つい。」


「つい…なによ?」



「いいな〜って。毛並みも…体型も。」


それは嫉妬でも羨望でもなくて、あえて言うなら憧れに近い。


「そうかな〜、わたしはイブちゃんぐらいがちょうどいいんだけどな。」




「ぺったんこだよ?」



「うん。だってあったらあったで邪魔だし重いし、なかった時みたいにはしゃいだりできないし…。」



「……。」


知らなかったなあ…でもきっと良くないことがあったとしても、それを上回るくらい良いことがあるのにな。



「ひゃん!!」

いきなりロコンちゃんに胸(ないけど)をわしづかみにされて普段でないような声をあげてしまった。



「ぐへへ、良い身体しとるの…♪」


きさまはオヤジか!!
しかしそんな冷静につっこみできているのは脳内だけであって、実際はされるがままの反応しかできない。


「やめっ…やめて〜」



やっとロコンちゃんは拘束を解いてくれた。


「ふふっ、さっきのおかえし♪」



「まいりました…。」



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