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しばらく校門で待っていたけど、なかなかロコンちゃんは出てこない。
おかしいなぁ…もしかしてあたしがほっぽりだしたから怒ったのかなぁ…
教室に戻ってみようかな…
そう思い始めたら、遠くからあたしを呼ぶ声。
「イブちゃ〜ん!! 帰るよ〜!!」
いつの間にかロコンちゃんは校門の外側にいた。
よかった、怒ってたわけではなさそうだ。
「待って〜!ロコンちゃん早い〜。」
あたしはロコンちゃんのところまで大急ぎで走っていった。
と、ロコンちゃんの右側に朝はもっていなかった手提げが。
あたしが「それは?」と指をさして聞くと
「これはね、ほら約束したでしょ。放課後服作ろって。」
「うん。もう取ってきちゃったんだ…。」
ロコンちゃんの行動の早さにはいつも驚いてばかりのあたし。
「それでね、服作るのって放課後から家に帰るまでじゃ時間足りないでしょ。」
「うん。それだと3日くらいかかっちゃうかな。」
「それでさ、わたしは許可もらったんだけどね、今日お泊まりしてってもいいかな?」
「へ!?」
また思う。
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