18禁(表) | ナノ




7


しばらく校門で待っていたけど、なかなかロコンちゃんは出てこない。


おかしいなぁ…もしかしてあたしがほっぽりだしたから怒ったのかなぁ…




教室に戻ってみようかな…


そう思い始めたら、遠くからあたしを呼ぶ声。



「イブちゃ〜ん!! 帰るよ〜!!」


いつの間にかロコンちゃんは校門の外側にいた。


よかった、怒ってたわけではなさそうだ。


「待って〜!ロコンちゃん早い〜。」



あたしはロコンちゃんのところまで大急ぎで走っていった。




と、ロコンちゃんの右側に朝はもっていなかった手提げが。


あたしが「それは?」と指をさして聞くと



「これはね、ほら約束したでしょ。放課後服作ろって。」




「うん。もう取ってきちゃったんだ…。」


ロコンちゃんの行動の早さにはいつも驚いてばかりのあたし。



「それでね、服作るのって放課後から家に帰るまでじゃ時間足りないでしょ。」



「うん。それだと3日くらいかかっちゃうかな。」




「それでさ、わたしは許可もらったんだけどね、今日お泊まりしてってもいいかな?」




「へ!?」



また思う。
『ロコンちゃんの行動の早さにはいつも驚いてばかりのあたし。』



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