18禁(表) | ナノ




6


「ほら、イブちゃんこっち来て」



え、あ、え?
ホントにするの?ほんとのホントに!?



あたしがその場所から動けなくなっていたからか、ロコンちゃんは、一歩、また一歩と間をつめていく。


「やれって言ったのはそっちだからね?」


ちょまって心の準備が…


なんてやってるうちにロコンちゃんはすぐ目の前、キスまであと30センチ。



「……ーーー!!!」



あと5…




「ごめんっ!やっぱ嘘だから!!!
先に校門で待ってるから!!!」




バン!!と扉を閉め、『ローカは走らない!』の貼り紙も無視して校門まで走った。



全力で走ったのに、心拍数は5センチの時がまだ高い。


どうして逃げちゃったのかな…?こぼれたとはいえ、チャンスだったはずなのに…。今、もう一度チャンスがあれば、ロコンちゃんの許可があればだけどあたしからでもできるのにな…。



もしかしてあたしは…真性のヘタレだったのかな〜…



とりあえず、後からでてくるはずのロコンちゃんを待とう。

まだ謝れば許してくれるはず。



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