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「ねぇ、ロコンちゃんはあたしがいてよかったと思う?」
放課後思いきってロコンちゃんに聞いてみた。
誰もいない教室。
校庭から聞こえる笑い声。
「え、イブちゃんなんて言ったの?」
「えっと…そのだから…」
ロコンちゃんはずるい。聞こえてないはずがないのにそうやって聞こえてないふりして…
同じことを二度言うのは、一回目みたいに勢いも弱くなるからすごく恥ずかしさが残るの。
特にこういうときは。
「ロコンちゃんはあたしがいて…よかったと…思う?」
だから二回目はずいぶんあがってしまうからまるでそっちの意味全開にとられない保証がなくてすごく困る。
「うーん…、イブちゃんナルシスに目覚めた?」
「ちっ…ちがうよぉ…そうじゃなくて…」
「じゃあどうしてそんなこと聞くの?」
…深く聞かないでよ…。
でもこういうときロコンちゃんは強くて、ちゃんと説明しないと納得してくれない。
さらに嘘も通じないから、しょうがなくほんとのことを小さな声で漏らしていった。← | →
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