18禁(表) | ナノ




8


唾液を完全に搾り取られるとエーフィの舌は解放された。
しかしブラッキーの責めのせいでだらりと開いた口に、次はブラッキーのそれが侵入してくる。



「ん…むふぅ…ふあぁお」



口内の隅々まで、舌の裏まで舐めとられた。
同時にブラッキーの唾液が送られてくる。
ほぼ体を預けあっての行為にエーフィは自分が酔ったように頭がぽわりと惚けていくのを感じた。
それと密着しているせいで少し甘い匂いがした気がした。


ひとつエーフィが勘違いしていることがあった。
唇が離れ、密着していた顔も離れるとブラッキーのうつろな表情に焦点が合う。
理性なんて存在していないような瞳だった。
怪しげに金色の輪が揺れる。

けれどエーフィが目を向けたのはそこではなく、ブラッキーの下半身だった。
ぎんぎんにそそり立つソレからはすでに先走り液が滴っていた。
ブラッキーが魔女ではないといったのは別の理由だったのだ。
驚きのために、遠のいていっていた思考を取り戻したエーフィはさっきの匂いの原因がわかった。



「濃い……媚薬?」



それは多くの実験などで使われる化学薬品。
ただ、あまり知られていないが濃度を上げると興奮と強い性的欲求を引き起こす媚薬にもなるうるものであった。
ブラッキーからその匂いがするということは、まず間違い無くあのときブラッキーがかぶってしまったあれだ。

匂いの微妙さと、水と感触が変わらないために気づかなかったのだろう。
それからその遅効性のためだ。



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