回想回帰 27
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ごちそうさま。」
手を合わせて言うと、うふふとエルフィがくすぐったそうに笑う。
いいって言うのに、エルフィは食器を洗ってくれている。
腰にはエプロン。
何かデジャヴを感じて、彼女の後ろ姿につい見とれてしまう。
「やん、そんなに見つめないでよっ。」
振り返ってふざけたようにエルフィは言うけど、ちょっとうつむいてしまった。
これじゃホントにエロい目で見てたと肯定するみたいじゃんか!!
「ふう、終わったよ〜。」
「ああ、ありがとな。」
「うん♪それでさ、エプロン好きなのは分かったけどね、襲うなら夜だけにしてね?」
一気に顔が赤くなっていくのが自分でも分かる。
「ばっ!!そんなつもりは…」
「ふふっ、冗談だよ♪」
「あのな…」
「私、ここにいてもいいよね?」
突然にエルフィは真顔になって聞いてきた。
「え、あ、うん。いいけど…」
「じゃ、これからもお邪魔になりまーす。」
「お世話の間違いじゃないのか!?」
「細かいことは気にしないのがヴァンくんらしいよ!」
「あのな…。」
「まあまぁ、後でエプロンでヤろうね?」
「な゛っ…だからそんな趣味は…」
「わたしがやりたいの!」
「もう、好きにしてください…。」
これも、夢見ていた一つなんだろうな。
エルフィと一緒にいられる。ずっと。
空白はあったけれでも、もいちどキミと未来を夢見てみたい。
できるよな、きっと。
END.
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