回想回帰 17
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すっ…
エルフィの細やかな毛に覆われた頬に確かめるようにそっと触れる。
すりよるように頬をゆるめて差し出した前足に頭をのせて甘えたような瞳でこちらを見上げるエルフィがあまりにも可愛くて、つぎはぐっと引き寄せ抱き留める。
「…好き。」
彼女の口から漏れた言葉もいとおしいから、その唇を唇で塞ぐ。
エルフィを傷つけることだけはないように、はじめはそっと触れるように重ねるだけ。
「いいのか?」
「うん、大丈夫だよ。」
右前足を首筋をなぞるようにおろして脇へ、形良く膨れた胸をなぞり、そこにも舌を這わせる。
エルフィは恥じらいを見せながらも、隠すことはせずにただ身を任せるようにして俺の首筋に両前足を回して密着感を得ようとする。
エルフィも俺も、次第に熱を帯びて体温が上がってきているのが、吐き出す吐息が白いせいで簡単に分かるくらいだ。← | →
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