18禁(表) | ナノ




真昼の夢 5


「せっかくのオフだったのになぁ」


「いいじゃないか、たまには」


狭い狭いソファーの上、半裸の状態で抱き合いながら、僕たちは会話を楽しんでいた。
時々、僕が喋ろうとすると、ブラッキーがキスを仕掛けてくるから、あまり長い話は出来ない。

気だるい体を持て余しながらも、満足感に満たされて、なんだかちょっと幸せだ。


「洗濯物も溜まっているのに」


「洗濯なんかいつでもできるだろ」


「そんなこと言って、君だって溜め込んでるじゃないか。せっかく天気もよかったから、まとめて…」


「グレイシア」


ちゅ、とキスを落とされて、思わず目を瞬かせると、ブラッキーは楽しそうに笑って言った。


「洗濯物なんかより溜め込んでるものがあったんだ、仕方ないじゃないか」


「ぶっ、ぶらっきぃ!!」


ソファーに置いてあったクッションで殴りかかると、いとも容易く僕の手からそれを奪い取ったブラッキーが、小首を傾げるようにして問う。


「それとも君は、溜まっていなかったとでも?」


「そっ、そういう訳じゃないけど」


こういうときのブラッキーはとても意地悪だ。
答えが分かっていようがなんだろうが、自分の望みの言葉を口にするまで、僕を問い詰めることを止めない。

僕にしてみればただ、他にもやりたいことがあったのになぁ、というくらいの話だ。

行為を始める前はあんなに高かった太陽も、今では沈みかけている。


「…夜があるんだから、昼間っからしなくったって…」


「もちろん夜もするさ」


「はい?」


思わず振り仰いだ先には、ブラッキーの満面の笑み。


「夜もするけど昼間もする。当たり前じゃないか。二週間ぶりなんだから」


文句を言おうと開いた僕の唇に、宥めるようなキスをしてきたブラッキーに、どうせ絆されるのが分かっていながら僕は、睨みつけることを止められなかった。


End.


090811


41000hitキリ番、名無し様リクのブイズCPおまかせで裏でした
リクエストありがとうございました

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