純愛さながら 6
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゅぷ、ちゅる、とはしたない水音が響いている。
あらぬところを吸われ、ルカリオはくっと顔を背けた。
シーツを握る指先が白く滲む。
「あっ…は、バシャーモ…っ」
「ん、ルカリオ、凄い、あふれてる…」
「ああ、そう…っ。じゃあ一滴でも零したら、許さないから…っ」
言い終わる前にずずっと吸い付かれる。
そのまま舌は後孔へ下がり、ひくつくそこへ侵入していく。
「あ、っく、…あ!」
「ん、ふ…んぁ」
「…っ、っ…!」
びくびくと跳ねるルカリオの後孔に、バシャーモは指を差し込んだ。
ぐるりと円を描けば、ルカリオの眉は官能的に歪むのだ。
浅く荒い息を繰り返すルカリオに、バシャーモが低く嘆願する。
「ルカリオ」
「な、に…っ」
「もう、入れて、良いよね」
いつの間にか剥き出しになっていた昂ぶったそれを押し当てられ、ルカリオは甲高く叫んだ。
「好きにしろよ!」
それを合図に、バシャーモはぐっと腰を押し進めた。
割れるような痛みがルカリオを襲う。
「は――あっ…!」
玉の汗を額に浮かばせて、ルカリオがおののく。
怖いくらいの快感が背筋を凍らせた。
バシャーモはまたルカリオの胸元を舐めながら、何度も何度も名前を呼ぶ。
「ああっ…バシャーモ…!」
自制が効かないかのように、バシャーモはルカリオの腰を掴んで穿った。
そのたびにルカリオは背を反らして泣きそうな嬌声を上げる。
しかし、その瞳にはまだはっきりとした嗜虐の炎が燃えているのに、バシャーモはどうしようもなく欲情するのだ。
「本当に変態だ」
ルカリオは未だ余裕を装い、せせら笑うように言う。
「罵られて興奮するなんて?っどうしたの、そんな顔をして…図星かい?」
「……っ、」
「ふ、ふふ――あははっ、」
「…っ、ルカリオっ…」
「はっ…あ……っ!ああ、惨めなバシャーモ!――ははっ、そんなお前が…」
すきだよ。
形だけ、唇をそう震わせて。
ルカリオは、全身を揺さ振る快感に、身を任せた。
外はもう夕焼けに燃えていた。
END.
120320
CPリクエストよりバシャーモ×ルカリオのBLでした。
これはバシャーモ×ルカリオなのかと聞かれたら半分はそうだとと言えますが、しかしこれはバシャーモ×ルカリオ?
ですがとても楽しく書けました!
リクエストありがとうございました!
もし気に入らないのであればまた同じCPでも違うCPでもリクして下さいな。
いつか気に入る話が書かれることでしょう…!(適当です)
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