純愛さながら 5
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「舐めたい」
「へえ、なにを?」
「ルカリオの、乳首、舐めさせて」
情けない声色に、ルカリオはくくっと喉を鳴らす。
「いいよ。やってごらん」
お許しを得たバシャーモは、おずおずとルカリオのシャツの裾を捲り、両端に赤い突起がぽつんと膨れているのをごくりと見下ろす。
「可愛い、ルカリオ」
そっと言って、バシャーモは舌先を突起に伸ばした。
外気に触れ頭を起こしていた乳頭は、生暖かい舌に触れてじんと痺れる。
ルカリオは頬を僅かに色付かせ、無心に舌を這わせるバシャーモに強い語気で言った。
「知ってる」
僅かにバシャーモが笑った気がして、ルカリオは不機嫌に目を閉じた。
バシャーモの舌はゆるゆるとルカリオの身体を這い、今やズボンの下に触れようとしている。
痺れるような感覚を堪えて、ルカリオはバシャーモの頭を叩いた。
「なに、勝手な真似をしてる?」
「……だって」
「だってじゃない。僕がいつ触って良いって言った?」
髪を掴んで引っ張れば、バシャーモは苦し気に眉をひそめた。
「お願いの仕方があったろう?」
「……ルカ、リオの」
バシャーモがもぞもぞと口を動かす。
「ルカリオの……いやらしいところが、舐めたいです」
「さあ、さっさと舐めてよ」
バシャーモの唇が下に触れる。
一番敏感なところを啜られて、ルカリオは強く目を瞑った。
「…っん、ふっ」
「は、あ…おいしいよ、ルカリオ」
「っまえは…本当に、変態だね…っ」
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