純愛さながら 4
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・切なげな悲鳴を上げ、バシャーモの肩が震えた。
ルカリオはゆっくりと宥めるように、膨らんだ形を爪先で愛撫する。
「こんなふうに苛められて、気持ちいいんでしょう?ほら、言いなよ。気持ちイイですって。男の足を舐めて踏んでもらえて、よがってますって」
「あ……ルカリオ……」
縋るような声で、バシャーモはルカリオを見上げる。
その唇が、ふるりと小さく開く。
「き……もちいいですっ、ルカリオ、好きっ……!」
「あは、じゃあもっとあげるよ!」
ごり、と踵の下で嫌な音がして、バシャーモの目が見開かれた。
しかしそれは決して痛みからのせいではない。
その証拠に、かれの目のふちには興奮の涙が浮かんでいる。
可愛いバシャーモ。
こんなふうにされてよがって。
「泣かないで、バシャーモ」
ルカリオはバシャーモの涙を拭ってやると、その耳元で優しく囁いた。
「さあ、言ってごらんよ。次はどうしたい?何がしたい?遠慮はいらないよ。だって我慢できないんだもんね?」
舌を出し、ルカリオはバシャーモの顔を舐めた。
バシャーモが小さく息を呑む。
「ルカリオ…」
「うん?」
「入れたい、ルカリオ」
泣きそうな声にルカリオは堪えきれない笑みを零した。
そっと身体を起こし、佇まいを直す。
それから両手を広げて、にっこりと笑う。
「おいで、バシャーモ」
飛び付く、という表現がぴったりに、バシャーモはルカリオの背中に腕を回した。
勢いづいてシーツに押し倒してしまったルカリオの腹に乗り、バシャーモは恋人の顔を覗き込む。
はあ、と至近距離で吐かれた息の荒さに、ルカリオはおかしそうに声を上げた。
「相変わらず、発情期のイヌみたいだね、お前は」
「は、ルカリオ、」
「さあ、その汚い手でぼくをどうするの?」
教えてよ、と耳に吹き込む。
バシャーモはぶるりと震えて、ルカリオの胸に指を這わせた。
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