純愛さながら 3
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「いいんだね」
期待に満ちた視線に、ルカリオが笑顔で頷く。
バシャーモは喜び勇んで爪先を口に含んだ。
じゅぷ、と唾液の泡立つ音がする。
舌先を丸め、指の股まで丹念に舐めるバシャーモを、ルカリオは目を細めて見下ろす。
「おいしい?バシャーモ」
ふふっと笑うと、バシャーモが目だけを上に向けた。
その色はとろりと恍惚に濡れていて、うっとりと薔薇色に染まっていて、ルカリオは充分に満足する。
肯定の言葉を返すのも惜しいとばかりにルカリオの足を貪るバシャーモはとびきり愚かしい。
愚かしくて、優しい。
「もっと舐めて。ふくらはぎもちゃんと」
命令をすれば、バシャーモは従順に舌を這わせた。
ルカリオのふくらはぎを、細部まで注意深く丁寧に舐める。
恥も外聞もなく、彼が男の脚を興奮ぎみにしゃぶる様はひどく好かった。
ぞくぞくとした悦楽がルカリオの背中をのぼってゆく。
「もう良いよ、バシャーモ」
振り払うように足を抜くと、バシャーモは名残惜しげに唇を離した。
ルカリオは優しく微笑んで、その足を真っ直ぐバシャーモの股間に伸ばす。
「だってもうこんなに辛そうじゃないか」
ぐり、と踏んだ下は、笑ってしまうくらいに勃起していた。
バシャーモが低い声でルカリオ、と呻く。
哀願するような、懇願するような。
ルカリオは最高に気分が良くなって、更にその昂ぶりを、ぐっ、と踏み付けにする。
「ねえ、バシャーモ」
「……あっ」
「僕の足を舐めて、そんなに興奮した?」
「あっ、ひっ……ルカリオ、」
「教えてってば、バシャーモ」
「ふ、あっ……あっ!」
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