18禁(表) | ナノ




純愛さながら 2


ルカリオは、うんざりした。
バシャーモはいつだってこうなのだ。


「やだよ。こんな真っ昼間から」

「良いじゃないか、親はいないし。ねえ、もうたまんないんだ、ルカリオ」


ちゅっ。
と首筋に吸い付いてきたバシャーモを、ルカリオは煩そうに手で払う。

邪険にされたバシャーモは少しがっかりしたような顔をしたけれど、めげずに今度はルカリオの正面に回り込んだ。


「お願い、ルカリオ。我慢できないよ」


ね、と囁きながらルカリオの手を取り、バシャーモはそれを己の股間に押しあてた。
早くも熱を帯びた感触に、ルカリオの眉は不機嫌に歪む。


「一体何に盛ったんだか」


ぎゅ、とわざと強く掴んでやると、バシャーモは腰を引いて艶やいだ声をあげた。
色っぽい目付きで見上げてくるのが、腹立たしくもあり、煽情的でもある。

ルカリオは少しだけ機嫌を治した。
同時に、己の中に湧いてくる感情を認める。
全く、都合のいいことだと一人ごちた。


「バシャーモ」


ルカリオは名前を呼ぶと、すぐ傍らにあったバシャーモのベッドに腰掛けた。
勿体ぶった仕草で足を組んで、バシャーモを見る。

そしてハーフパンツから伸びた裸の足を、見せ付けるようにつんと差し出した。


「舐めて」


にっこりと、普段彼の友人たちが癒しと呼ぶ笑顔を浮かべる。
しかし、薄らと開かれた瞳には、確かに酷薄な色が宿っていた。


「したいんだろう?僕をその気にさせてよ」

「っ」


バシャーモが息をのむのがわかった。
と、次の瞬間にはもうルカリオの足元に擦り寄り、太股をそっと持ち上げていた。



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