はちみつよりも甘く 9
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・のろのろと体を起き上がらせると当然自重がかかりミソノのものが深く抉ってくる。
「うぁぁ…あ…」
ぽろぽろと苦しさに涙がこぼれる。
立てられたミソノの膝に凭れ掛かってなんとか騎乗位の形をとる。
こんな状態でまともに動けるかというと動けるわけも無くて、コノエは半泣きになりながらゆっくりと上下に動こうと試みる。
「コノエ、それだとあとで腰疲れるから擦るみたいにして動けるか?」
「んっ、んん…こ、うですか?」
ミソノにこすりつけるようにして動く。
ぐちぐちと、結合部分から卑猥に水音がするのに泣きたくなる。
膝立ちのようになってミソノの膝にしがみつくようにすると、ゆっくりだけれどもこれなら動けない事も無い。
短く息をしてゆっくりと動くとじんわりと快楽が広がっていく。
だんだん、水の音も自分の出す自身のものでないような甲高い声もこちらをじっと見てくる視線も気にならなくなって、コノエは自身の快楽を追うために揺さぶるようにしてミソノの上で動く。
「ひゃうぅっ!」
今までこちらを見るだけで動こうともしなかったミソノが唐突に腰を突き上げてきた。
コノエが動きを止めるとミソノも動きを止め、コノエがのろのろと動き出すとミソノも勢いよく突いてくる。
「あーっ、あ、ぁ、ミソノさんっ、も、もだめっ!!」
ミソノの手がコノエの根に伸びてきて、先端からとろとろと零れ落ちる透明な液を絡めて擦ってくる。
コノエはミソノの膝にしがみついてもう動けなくなっていたが、がつがつと腰を突き上げられて叫ぶようにして絶頂を迎える。
勢いよく飛び出した熱が、ミソノの腹を白く汚している。
それに気がつけないくらいコノエは朦朧としてかくりとミソノの膝にしがみついたまま熱い息を吐く。
「あ、あひぁぅ…ああ…」
上半身を起き上がらせたミソノは片手は己の体を支え片手でコノエの頭を撫でる。
優しい、優しい手の動き。
しかし、優しいと思いたいけれどこの人は決して優しくなんか無い。
← | →
[
TOP ]