はちみつよりも甘く 8
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一つ二つと指が増え圧迫感が増す。
それでも、幾度と無くミソノと性交を交わした体は快楽を拾うのに慣れており指がコノエの中から抜かれた時にはもう、ぐだぐだになっていた。
とろりと視線が定まらない。
顔を上げた時視界に映った、ミソノの目が綺麗だった、気がする。
ミソノの根がぬるぬると肉の間を行き来する。
奥に欲しいと腰がゆるりと動く。
引っかかるように先端が触れ、それだけでコノエはふると震えた。
「自分で入れて」
コノエを腕に閉じ込めるようにしながら抱きしめてくるミソノはそんな意地の悪い事を言う。
ミソノの根が擦ってくる。
「…う、ん…酷いです…」
それでも、快楽を求める体をのろのろと持ち上げ、手をミソノに添えてゆっくりと沈めていく。
少し入っただけで、頭が白くなるようだ。
はくはくと天に向かって呼吸をするコノエの胴を支えながらミソノが自らをゆっくりとコノエの中に押し込んでいく。
「ああ、ぅあ、あああああっ!!」
全部ねじ込めなかったが、大半を飲み込んだところでコノエはがくがくとミソノの肩に額を押し付け体重を預けてくる。
ミソノはコノエの体重を支えようとせずに、一緒に後ろへと倒れこんでしまう。
いつの間にかに調整していたのだろうか。
ぽすん、と座布団にミソノの頭が乗る。
一緒に倒れこんで、中に入っていた根がずれるのを敏感に感じ取る。
荒く息をすると、ミソノの手が優しくコノエの黒い髪を撫でてくる。
目はやさしくこちらを見てくるくせに、言ってくる事が酷いとコノエは思う。
口に出さずに自分で動いてと、そう言っている。
事実ミソノはコノエを撫でる以外にぴくりとも動こうとしない。
本当に、意地悪だ。
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