はちみつよりも甘く 3
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・片手で押さえるように、反対の手はミソノを押しのけるように必死に抵抗する。
しかしコノエの抵抗はむなしくあっけなく着ていたものはべろりとひん剥かれてしまう。
「ああああなた、こちらに着たばかりではないですか!疲れたりとかしないんですか!」
畳に縫いとめられるように押さえつけられたコノエは無駄とは分かっているけれど自由な足をばたばたとさせながらミソノに向かって叫ぶ。
こういうことは真昼のうちからするものではないのです!
あと、あと、蜂蜜なんてかけられたら色々汚れる!
最後の理由が特に切実でコノエは必死に抵抗するが、両手を纏められて片手で押さえつけられる。
ああ、なんて非力!
ここ最近、ずっと食っちゃ寝生活してたから!
「若いから大丈夫だって。あ、やっぱ使いやすいね、これ」
笑いながらミソノは片手でハニーディスペンサーのレバーを押す。
片手でも扱える手ごろな大きさのソレは容赦なくコノエの胸部に蜂蜜を垂らした。
ミソノの容赦ない酷い攻撃にコノエは叫んだ。
よーごーれーるー!!
「冷たい!冷たいです!」
蜂蜜は常温であったが、コノエの体温よりは低い温度だ。
温度差にふるりとコノエは震えた。
突起に近い位置に垂らされた蜂蜜を見てミソノは満足そうに頷く。
ぺたりとした蜂蜜。
これからべたべたにされてしまう蜂蜜。
食べ物になんてこと。
しかし、そんな事を考える間もなくミソノがその垂らした蜂蜜を舌先で広げていく。
「うひっ!」
ぬるりと舌が先端に蜂蜜を塗りこめてくる。
常と違う、妙なぬめり。
「んっ、ミソノさん、やめ…」
なかなか蜂蜜が無くならないのか、左胸だけ執拗に妙なぬめりを伴いながら責め立てられる。
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