無垢な悪役 4
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おいしいと評判のお菓子を食べるのだ。
おしゃれなカフェでお茶をするのだ。
そんで、昼にコノエのお気に入りのレストランに行っておいしい昼ごはんを食べるのだ。
いつも見るのとは違う町並みを散歩して堪能するのだ。
同じ様な事がいつかにあって、いつでも見れるとそう言われてベッドに沈められた記憶がある。
だったら腰死亡フラグじゃなくて襲っておけば行けるんじゃなかろうか。
まぁ、日ごろの恨みというのもあるし?
随分と酷い理由でやる気になってきたコノエは、よし、やるぞ、と布団を剥いでミソノに馬乗りになる。
せっかく布団がかかって暖かくなってきたのに急に寒くなったからだろう、ミソノの眉根が寄る。
そこをぐいぐい指でマッサージしてやる。
は、いかん、早速目的がずれた。
「…ん」
合わせるだけの口付けをして、するりと手を滑らせ白いシャツのボタンを外し、その肌を胸から腹にかけて撫でる。
暖かい、体温。
傍若無人なベッドの王様は、眠っていれば本当に愛らしい。
味見をするように、腹部から胸にかけてを舌でなぞる。
甘くは無いけれど、ミソノの味がする。
ううーん、なんでしょうね?
無抵抗の人間に襲い掛かって悦ぶ性癖は無かったはずなのだけれども、なんと言ったものか。
ムラムラする?
いけない事をしているとは露にも思ってはいないが、だってこの人もいつもするし、疲れてるだろうに悪いなぁとはちょっと思っていたりはするのだけれども、止める気は無くなった。
このまま事を運ぼう、そうしよう。
挿入の時に起こせばいいだろう。
それまで好き勝手しよう、そうしよう。
つ、と指先で胸の先をなぞる。
執拗になぞると、そこは反応してぷくりと膨れ上がる。
それを舌で舐めとるようにべろりと吸い付く。
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