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曖昧な恋心 1


おっとりして、とてものんびり屋なエーフィ。
凄く凄く可愛くて、ベッドで一緒に寝てしまうくらいに好きなんだけど、そんな彼が豹変してしまう時。
俺だけ見つけてしまったんだ。


「リュウ、だっこ!」


風呂から上がり、ゆっくりとソファに座る。
するとその声と共にエーフィが膝に昇ってきた。

あぁ可愛いなぁ、と両脇に手を入れて己の膝に座らすと、エーフィは嬉しそうに目を細める。

リュウはこのエーフィの表情が大好きでたまらない。
この愛を一身に受け止めた、とろけるような笑顔は見るたびにリュウを幸せにさせた。

すんすんと匂いを嗅ぐように顔を近づけられれば、その柔らかそうな頬にちゅっと口付けを落としてやる。
そうすればまたエーフィは幸せそうに笑うのだ。


「あったかいね」

「風呂から上がったばっかだからね」

「僕、お風呂好きだなぁ」

「ふふ…知ってるよ」


にこにこと、微笑みながら今度はぷるりと震える唇に、触れるだけの口付けを施す。
柔らかく食むように口付け、頭をゆるゆると撫ぜてやればエーフィは身体を委ねだす。
両前足でリュウの肩を掴み、胸や腹擦りつけるようにしてくるので、リュウは愛おしげにぎうとその身体を抱き締めた。

ちゅぱ、と唇を離した後、エーフィは少しだけ顔を赤くしてリュウの首筋に顔に額を寄せる。
時折首元に触れる唇が少しだけくすぐったい。

愛しむ手付きで今度はゆっくりと背中を撫ぜてやる。
温かな手の体温にそれだけでエーフィは気持ち良さ気に吐息を漏らした。

風呂上がりだからだろうか、少しだけ息も上がったように思える。
そんなエーフィを見て、リュウの心は邪な方向に少しだけ頭をもたげる。

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