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中途半端に病 3


変態。
その一言で僕の身体は更に体温を上昇させた。

自分だってこんなことを望むのはおかしいと思っている。
思っているけど疼いてたまらないんだ。

普通の情事で満足出来る性欲ならどんなに良かっただろう。
でも、僕はそれだけじゃ足りないんだ。
甘い甘い性交も好きだけれども、それだけじゃダメなんだ。

リュウはそっと僕自身から手を離して、今度は唇に深く口付けてきた。
数時間ぶりの唇の感覚に、頭が熱に浮かされる。

唇と唇が離れていくのが嫌で思わず唇を突き出してしまったけど、べろりと舌で舐められて僕はそれ以上せがむことが出来なかった。

視線が勃ち上がった自身に注がれ、興奮してしまう。
あぁ、我ながらつくづく浅ましい身体だと思う。

するとリュウはその場に手前に足を投げ出すような形で座り込んだ。


「踏まれたいんだろ?」

「は、い…」

「ほら、だったら俺の靴下を脱がしてよ」


にやり、といやらしく微笑みかけられ、心臓が高鳴る。
ゆっくりと四つん這いになって、そっとリュウの靴下に手をかけた。
その時だった。


「誰が手を使って良いと言った?」


バシン!

手の甲に走った鈍い痛み。思わず手を引っ込めてしまった。
目の前には、叩いたであろう右手をひらひらさせながら僕を見下ろすリュウ。


「悪い子」


言ってリュウは前屈みになって、1枚のタオルを取り出す。
そしてその布地を捻り、紐のようにした後、ゆっくりとした手付きで僕の両手首にそれをかけて縛り上げた。
結び目を指で触り、解けないことを確認するとまたリュウは僕に笑いかける。

不覚にも、ぞくりと感じてしまった。
その笑顔に。


「ごめんな、さい…くち、で…します…」

「そうそう」



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