短編&Cherry | ナノ




捧げた愛の行方 2


がしっと肩を掴んでシーツに縫い付ける。
ブラッキーは混乱していた。


「ブラッキーは処女だからね、多少痛いとは思うけど俺が優しーく処女膜を突き破ってあげる」

「あんたに触れられるなんて反吐が出る…いいから早く、」


退いて、そう言おうと思った瞬間にブラッキーはサンダースに口を塞がれていた。
優しいわけでも悪人でもないがブラッキーにとっては何にせよそんなサンダースが嫌いだ、それは今までの行動だけでなく彼が纏う周り全てを嘲るような空気もある。

嫌いな人間に触られるほど不快なことはないが、触れた唇やブラッキーの口内に侵入してきたサンダースのぬめる真赤の舌は不思議と柔らかで気持ちがよかった。


「ん、んう」


目を瞑ったら負けだとブラッキーはたしかに思った。
もし今視界を黒に染め上げてしまったらもう抵抗出来なくなるだろうし、サンダースを受け入れたことに繋がってしまう。

かと言って体に力は入らないからもうまともな抵抗が出来ないことくらいブラッキーはちゃんと理解していた。

やがてサンダースの唇が離される。
ブラッキーの唇は唾液で滑りいやしい光を帯び、そして口端から垂れた飲みたくもなかった唾液は緩やかな速度で顎へと伝って行った。

はあはあと肩で息をするブラッキーを余所に、サンダースはといえば色気のないスウェットを捲り上げ、下着を纏わない豊満な胸を一気に露わにさせた。

男を知らない綺麗な色をした乳首は既につんと尖っており、それが先ほどの口付けから来るものだと勝手に解釈したサンダースは、満足げに見下ろして既に勃起した性器を布越しにブラッキーの腹部へと擦り付けた。



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