短編&Cherry | ナノ




優しい関係4


その時。
急に視界が明るくなって二人で飛び上がってしまった。

図書室の蛍光灯が点けられたようだ。
人の声もする。



「…残念」


最後に軽くキスして立ち上がる。


「…もぅ」


私と目を合わせずに小さくそう言ったセンパイ。


(物足りなさそうに見えるのは気のせい?)



「じゃ、続きは私の家でしますか」


「え…、続き?」


「課題の続き、ですけど」


我ながら意地悪な笑顔だったと思う。


「わかって…たよ?」


私の手を借りて立ち上がるセンパイはまた目をそらした。


(大丈夫!わかってないのは私のほうだから!)

(もうね、宿題どころじゃないの。)



だから早く帰りましょ?

私の部屋にはお菓子もまんが本も、


ベッドもあるしね?


END.


→あとがき



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