短編&Cherry | ナノ




青空の下3


「…今の、煙草よりバレたらマズイですよ?」


「それもリーフィアさん次第」


「じゃあ…もう一回口封じしてくれたら黙っててあげます」


「…了解」




さっきの触れるだけのキスとは違う。

昼休みの終わりを告げるチャイムの音に包まれながら、二度目の口封じのキス。

ゆっくりと離れていった先生の唇の余韻に浸る私に、また少し笑みを浮かべて言葉を吐く。




「…ところでその体勢パンツみえてるよ?」


「なっ…!?エ、エッチ!」


「…いや…みせてるのかと思って」


「先生のバカ!」


崩した体育座りのような状態で座ったまま、だらしなく開いていた足を慌てて閉じる。
悪びれなくそんな事を言うアブソル先生に怒りつつも、気付けば顔がゆるむのは隠せない。



「…教室戻らなくていいの?」


「んー、先生のセクハラに傷ついたんで保険室で休みます!」


「…ああ、そう。お好きなように」



いつもは1人で歩く教室までの道のりを、初めて二人並んで歩いた。


これからも一緒に並んで歩けますように、なんて願ったのは先生には内緒だけどね。



END.


→あとがき



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