Vanilla | ナノ




甘い1


ゆうも食べる?とチョコレートを一欠片。

俺はそれを口に放り込んだ。甘い味が口に広がっていく。


ていうか、甘すぎるんだよなぁ。俺には。

(甘い物は嫌いじゃないけど)




奏は甘党なので、チョコレートはミルクと決めているようだ。



前にブラックを食べて、ありえない、と小さく呟いたのを聞いた事がある。

それ以来、ミルクは彼女が、ブラックは俺が食べる。


(その方が、俺的にもいいんだけど)



「あ、そうだ。この間、光乃からコーヒー貰ったんだけど」


ブラックで思い出した俺は、お茶にしようと思い、立ちあがる。


奏は


「んー…。コーヒー?」


と微妙な表情。



「苦いのはやだ」


「じゃあココアは?」


「砂糖多めになー」


「ん、わかってるよ」

← |

[ TOP ]
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -