dobre rano
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なんともない日常が、本当の幸せなんだと思う。
「かな、いつまで寝てるの、そろそろ起て」
「んー…あと5分…」
「仕事遅れるってば」
週の半分以上、奏は自宅に帰らずに俺の家に来る。
同じ家に帰り、同じ夜を過ごし、同じ朝を迎える。
昼間も基本的に一緒に仕事をするから、なんだかんだでずっと一緒にいることができる。
当たり前といえば当たり前。
そんな生活。
「朝ご飯が冷めちゃうよ、いい加減に起きなよ奏」
「あー…、うん…あと少し…」
好きな人のために朝ご飯を作る。
それを食べて、おいしいと言ってくれる好きな人。
「…味噌汁…」
「はいどうぞ、最近なんか寝起き悪いよ?」
「ゆうが起こしてくれんのわかってるから、なんか安心して起きれんくなった」
「…バカ…」
そう、当たり前のこと。
だけどそれが、本当の幸せだったりする。
「…てか今日、休みじゃなかったっけ…」
「えっ、あれっ、ごめん奏」
End.
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