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白く素直な想いを2


「奏、さぁ、」



「ん?なに?」



「俺のこと、なんだと思ってんのさ」



ついに言葉にしてしまったか、とちょっと自分に呆れつつも、我慢の限界というものを超えてしまっていて。

彼女の言う"好き"という感情も、ただ純粋に"好き"というだけで変な意味なんてないのは十分分かっていると思っていたのに。


自分ではどうも出来ない感情が体全体を包んでいく。



「なに、ゆうヤキモチ焼いてんの?」



昂輝くん相手に?、と彼女はくつくつと笑う。


(ああそうだよ、自分でも可笑しいって分かっているさ)


可笑しいと分かっているのに、自分の中の黒い感情はなくなることはなくて。
そんな自分が嫌だと思うのに、どうすることも出来ない。



「んーでもさ、ゆう、」


「そんなに」


奏の言葉を遮って、言葉を発する。

あ、やばいぞ、と頭の中で警告が鳴りつつも一度出た言葉は止まらない。



「そんなに昂輝が好きなら、昂輝と居ればいいのに」



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