今までずっと、これからもっと1


なんか、ふかふかして気持ちいいなぁ…、と思いながらオレは腕の中のものをぎゅうと抱きしめた。

途端、苦しそうな声。


「っね、ねずみ…っ!くるし…!!」


あれ?チナ?なんでここにいんの?

……って、チナ…?



……チナ!?


オレは昨夜のことを思い出して、目を開けると同時にガバッと起き上がった。


「…と…っ、わ!?」


「うわっ」


チナを抱きしめたままだったものだから、バランスを崩して二人してまたベッドの上に倒れこむ。


「〜〜…っ!どけっ、重てぇだろうがっ」


「ごっ、ごめ…っ」


オレは慌てて身体を起こした。

オレの下ではチナが真っ赤になっている。


「………」


なんだか恥かしくて、オレも赤くなりながらその体制のまま固まってしまう。


「おい、どけって……うぁっ」


チナはそう言って身体を起こしかけたが、途中で顔を顰め、また倒れこむ。


「チナ!?大丈夫!?」


オレはチナの上から急いで退けて、そっとチナの肩を撫でた。


「へ…きだ…、それより、これからどーすんだ…」


「これから?」


言われて一瞬何のことかと迷ったが、すぐにチナが何を言いたいのかが分かった。

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