今までずっと、これからもっと2


オレ達は昨日、番になった。

オレはチナが好きで、チナもオレのこと好きでいてくれて…。

それはすごく嬉しい。

嬉しいんだけど…



チナはイーブイ、オレはライチュウ。

普通、番になったら一緒に暮らしたりするんだろうけど…


(一緒に、暮らせないかな…)


異種族であっても性別が違えば、雄と雌であったならば暮らせるんだろうけど。




「ねぇチナ、もしも…、もしも一緒に暮らそうって言ったら、チナは一緒に来てくれる?この森じゃない、どこか遠くの、一緒に暮らせる場所を、一緒に探してくれる?」


オレはずっと、ずっと一緒に居たいから。

そんな勝手で、一方的な願い。
それでもこれが、オレの全部だから。


そう思いながらいれば、チナはオレの顔をじっと見詰め戸惑いがちにだけれど、


「ん…、行く…」


頷いて、くれた。


「…本当に、いいの?そしたらもう森の仲間とは会えなくなるかもしれないんだよ、それでも、それでも、」


いいのだろうか。


「…そんなの、」


オレだって一緒にいたいんだ、と下を向いてどんどん語尾が小さくなりながらも言ってくれた。



「…チナ…」


オレは嬉しくて、思わずチナを抱きしめてた。


「ありがと、ありがとチナ。すぐにとは言えないけど、絶対一緒に暮らそ。
それまではこうして会おう、今までみたいにさ。内緒で」


「ん…」



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