変化していく情欲9


「ふぁ、あぁぅ、かけ…、かける…っ」


「チナ…、チナ…っ」


ずっとそうしていたかったけど、身体の方は急速に追い上げられていって


「んあぁぁぁぁっ」


「ぃ、ん…っ、んぁ…っ」


オレもチナも何がなんだかわからないうちに、二度目の限界を迎えた。 





今度こそ、本当に意識が飛びかけて、チナと繋がったままドサリとベッドに倒れ込んだ。

暫くそのままチナを後から抱きしめて、息を整える。


「…チナ…?」


漸く意識がはっきりしてきた頃、そう声をかけてみたが、返事はない。

心配になって顔を覗き込んでみたら、チナは目を閉じてくぅくぅと寝息をたててた。


(寝ちゃった…?あ、気絶したのか…)


オレは慎重に繋がりを解くと、チナを仰向けにした。

そうして視界に飛び込んできた光景に、またどくんと心臓がなる。


チナ自身が放った白濁がお腹から顔まで飛び散ってるし、下半身はオレのが溢れてきていて、足を伝ってる。


「……」


オレはごくりと唾を飲み込んで、それでもぶんぶんと頭を振り、また湧きあがってきそうな欲情を振り払った。 


「ごめんね、チナ…」


そう呟いて、チナの身体を乾いた草でそっとふき取ってあげる。

そうしてチナを胸に抱きこんで、その額に口付けながらオレも眠りに落ちていった。



END.


091122

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