もしもしきこえる1
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今日はチナとピクニック
楽しい楽しいピクニック
「行ってきまーす!」
オレは勢いよく外に飛び出した。スキップしながら草原を駆けて行くオレを、森の仲間達が不思議そうに見ている。
今日はイーブイのチナと約束の日。
森の木陰で待ち合わせ。
仲間のみんなには内緒な、友達。
待ち合わせの場所に着くと、もうチナ来てた。木の根元に座って、空を見てる。
オレが後からそっと近づくと…
「鼠の奴、遅ぇな…」
「鼠じゃなくて、カケルだってば。」
「わっ!!」
チナはぴょんと飛びあがって、
「ばっ、ばかっ、急に声かけんじゃねぇっ」
そう言って、毛を逆立てた。
「えへへ〜。ごめん。待った?」
「…オレも、今来たとこだ。」
驚いたことが恥かしいのか、ちょっと顔を赤くしてチナが応える。
乱暴な言葉とは裏腹に、こんなとこがすごく可愛いと思ってしまう。
「ねぇ、今日はどこ行く?」
「この上に、日当たりの良い丘がある。そこでメシ食おう」
「うん!」
そうしてオレ達は、並んで歩き出した。← | → [ TOP ]