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そして更に思い出すのは、怪我を負わせた僧への謝り方。
そうだ、彼らはこうすれば許してくれた。
また必要としてくれた。
そうだ、きっとザクロだって許してくれるはず。
いや違う、許してくれないと困る。


だって僕には、これしかないから。


僕は勢いよく布団をはねのけ、夜着の腰紐を一気に引き抜いた。
その行動にザクロが目を見開いたが僕はもうそれどころじゃない。

ばさりと真っ白な寝間着を布団に落とし、膝立ちになって下着に手をかけた。
大丈夫、ザクロを気持ちよくさせられる。
そしたらきっとザクロだって考え直してくれるだから。

震えないで、僕の両手。


「何やってるライム!」


我に返ったザクロが僕をどさりと布団に抑えつける。
彼の顔を見れば、やっぱり怒っていた。
でも僕には他にどうしようもない。


「だって、僕、ザクロを叩いちゃったから、ごめんなさい、でも怒らないで、お詫びに気持ちよくしてあげるから、僕を使っていいから、僕を好きにしていいから、」

「やめろライム!!!」


両手を更に強く布団に押し付けられ上に乗られては身動きがとれない。

ああ、どうしよう。
捕まっちゃった。
捨てられ、ちゃう。

ザクロを見ないまま、僕は必死で言葉を紡いだ。


「ザクロ、どいて。大丈夫、僕ちゃんとできるから、だから」

「ライム、もう、いいんだ」

「え」


震える声につられて顔をあげると、ザクロがとてもとても痛そうな顔をしていた。
それと同時に、とても悲しそうだった。



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