ルイは、真っ白な空間の中、ポツンと一人立っていた。
自分の姿は幼くなっていたが、別に気にはしていなかった。
ポン、と、震えている誰かの手が肩に触れた。
ルイの兄がうつ向き、涙を堪えている。
ルイは前に向き直った。
人影が、二つ…三つ…
何かを…動かしている…
何かを…掘っている…
何かを…埋めている…??
何かを…何を…??
真っ黒な棺を人影が運ぶのを見たとき、
ルイは直感でそれを感じた。
ヒトヲ。
真っ白な空間が、ガラスのように、バリバリと音を立てて、割れて、吹き飛んでいく。
人影が、丘の上に掘った穴に、棺を入れた。
やめて…
可哀想だよ…
幼いルイは、涙が頬を伝うのを感じた。
黒い棺は、焦茶色の土を被せられ、地中に埋もれていく。
パパ…
ママ…
ルイは丘を登ろうとするが、兄の手が肩から離れず、動けない。
やめて…
やめて…!!!
怪我もなく、苦しんだ形跡もない。
ただ、命だけを奪い去っていくその呪文。
誰かの
高らかな笑い声が響いた。
「…ッ!!!」
ルイは体中に嫌な汗をかきながら飛び起きた。
涙は止めどなく溢れ、速い鼓動を打つ心臓は、痛みさえも伴っっている。
隣には、まだ安らかに眠っているリリーがいた。
「……ッッ…ぅッ…」
枕を顔に押し付け、ルイはひとしきり泣いた。
TO BE COUNTINUE...
後書き…
セブルスさん良いとこ取り…??
てかルイさんの過去暗ッッ…!!
こんなんですいません…まだまだ続きます。
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